ジャップロックサンプラー―戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか

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  • サイズ A5判/ページ数 375p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784861914331
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

内容説明

伝説のミュージシャン=ジュリアン・コープによる「日本ロック研究序説」。日本ロック創成期の空白を埋める奇書、遂に邦訳。

目次

マッカーサーの子供たち
日本のエクスペリメンタリズムの音楽(1961‐69)
エレキブーム
グループサウンズの時代
カムトゥギャザー’69
フラワートラベリンバンド
裸のラリーズ
スピード、グルー&シンキ
タージマハール旅行団
J・A・シーザー
佐藤允彦と限りない可能性を模索した時代
ファーイーストファミリーバンド
著者のトップ50
クズと厄介者と他の男の玉袋―手出し無用のアルバム
インタビュー:折田育造
対談:近田春夫×マーティ・フリードマン

著者等紹介

コープ,ジュリアン[コープ,ジュリアン][Cope,Julian]
サウスグラモーガン州のデリで生まれ、タムワースで育った。いくつかのグループを結成後、イアン・マッカロク(のちにエコー&ザ・バニーメン)と曲を共作したのちに、1978年、ゲイリー・ドワイヤーとティアドロップ・エクスプローズを結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

48
☆評価不能。読み友様たちの言うとおりこれは「奇書」というべきものだろう。もしくはジュリアン・コープの書いた「極私的日本ロック史」。日本のロックものには必ず入ってくるはっぴいえんど系が無いし、扱っているのはかなりマイナー系。まあそれはいいのだが、事実誤認が多い。だから文献としての価値は薄い。出版社がバランスを取るために音楽プロデューサーの折田育造氏のインタビュー、近田春夫とマーティ・フリードマンの対談を入れたと思われる。とはいえ、各アーティストに対する入れ込みようは賞賛に値する。よって評価不能とした。2020/02/22

山田太郎

46
アマゾンで中古で買おうかと思ったら新品より高いんで、どうしようかと思ったらどこにも売ってないのでどうしようかと困っていたら、ビレッジバンガードで売ってありました。多少の間違いなんか気にならなくなる労作。いちいち間違いを注釈いれてるところもしつこくて結構愉快。けっこう大したことないだのけなしてるというかつまんないもんはつまんないと書いてるのも愉快でした。しかし、数少ない資料からかなり膨らまかして書いてるんだろうからすげよな、ジュリアンコープ。なんかネオサイケって思い出した、たしかジャンル的にはそういわれてた2018/01/25

金北山の麓に生まれ育って

4
【スティーブ・ハリスに本書の感想を訊きたい】英米のセックス&ドラッグ(ここが特に大事)&ロックンロールに寄り添ったりアンチな精神(アングラと言うなかれ)旺盛だったりした人たち、混沌としてJ-POPか確立してない時代だからこそ生きられたある意味で純粋な人達しか評価しない立場が明確です。資料的には本当に面白く(間違い含め)奇書で、J-POP以前のロック史を外人にここまで書かれると何も言えないが、40年前に渋谷陽一とラジオに良く出演してた性格屈折日本語ペラペラ米人スティーブ・ハリスに感想を訊きたいなぁ。2020/02/09

c

3
稗史ではあるが偽史ではない。そもそも公認された作り話に過ぎない「歴史」に、主観を云々すること自体が愚行だ。まあ正確を期するべき学術書といより、音楽的なリズムを優先して書かれた読み物であるというのはご愛敬だが、それには作家の来歴で納得すべき。同じく音楽家である、菊地成孔・大谷能生の本などにも細かいミスは多いのだが、しかし音楽的な直観で以て、窮屈な学術書から抜け落ちた理には軽妙に触れてみせている。思い込みや事実誤認を嘲笑うことは容易い。それよりもまず、この本が外国人の手で書かれたことを恥じるべきなんだろう。2012/01/01

峯 大貴

3
今の日本の音楽界を作ったのは功績、影響、メロ、詞など、どこをとってもはっぴいえんどから来ているということを否定できない。ただこの本にはそのはっぴいえんどもも、フォークルも、キャロルも、YMOも出てこない。ここで語られてるのは日本のロックの歴史はまさしく内田裕也の歴史である。ただこれはジュリアン・コープというロックミュージシャンの極めて主観的な見解である。大量の事実誤認と極端な音楽的志向に戸惑いや読みにくさはあれどURCよりアングラに追いやられた「本当の日本ロック」についてここまで詳しく書かれた文献はない。2011/03/07

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