内容説明
社会学の視点から東京オリンピックの意味を問い直す。過去2回(1940年・1964年)の東京大会との比較と膨大な参照文献をとおして、日本社会の在り方=ナショナリズムの深層/未来のゆくえと五輪の政治的な意味を浮かび上がらせる。
目次
プロローグ 2020オリンピックは「“それ”が見られず、終わり。」となってしまった
第1章 東京にオリンピックがやってくる―なにが問題なのか?
第2章 希望の未来へ―「オリンピック・レガシー」という先物取引
第3章 栄光の過去へ―「1964年」というノスタルジー
第4章 「幻」からの問いかけ―皇紀二千六百年オリムピックの実像
第5章 「現在」からの誘い―ソーシャルメディアという共振
エピローグ オリンピックを迎える“わたしたち”―どこへ向かうのか?
おわりに―“それ”はやってこなかったのか?
著者等紹介
阿部潔[アベキヨシ]
1964年名古屋市生まれ。1992年東京大学大学院社会学研究科単位取得退学。博士(社会学)。現在、関西学院大学社会学部教授。専攻は社会学、カルチュラル・スタディーズ、メディア/コミュニケーション論。現代社会における文化と権力の複雑に入り組んだ関係に興味を抱き、日々の具体的な現象や事件を題材にして社会学的な分析に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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