内容説明
共済・医療・食と農…。住民の事業と生活を守る総合農協の意義を考えてみよう。
目次
序章 本書をまとめた背景(新自由主義的政策のもとでの「農協改革」;各国が評価する協同組合;本書の特徴と構成)
第1部 グローバル化の進展のもとでの農協解体攻撃(農業協同組合の特質と「農協改革」の問題点;全農「株式会社化」の意味するもの―オーストラリアにおける酪農協同組合「改革」の顛末に学ぶ)
第2部 地域におけるセーフティネットと農協―総合農協における「総合性」の根拠(農協の総合的な事業展開は存続できるか―共済事業とセーフティネットの再構築;都市農協の重要性と准組合員問題―横浜農協における「農的事業」展開の事例から;地域インフラを支える農協―厚生連と佐久総合病院;離島の農協が取り組む移動信用購買車事業―山口大島農協)
第3部 各地域・分野における農協・協同活動の重要な役割(食料基地・北海道の農協の総合力;兼業化が進む稲作単作地帯の農協の存在意義;酪農制度改革と指定生乳生産者団体;地域における家族農業の重要性と協同性―中山間地域を中心に;再生可能エネルギー事業=小水力発電を展開する農協)
終章 明日の私たちを支える農協であるために(制度としての農協と「農協改革」;農協の新たな方向性)
著者等紹介
高橋巌[タカハシイワオ]
1961年生まれ。狭山市農協、(社)中央酪農会議、(社)農協共済総合研究所を経て、日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科教授。専門:農業経済学、地域経済論。農・食・地域経済とこれらに関連する問題を中心に、経営組織論の手法も取り入れ、内発的地域開発視点による調査研究を行う。近年は、地域の農業生産基盤と内発性を解体する原発などの環境破壊や、TPPをはじめとする自由貿易原理主義に対抗するオルタナティブに言及している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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