出版社内容情報
放射能汚染と対峙し、食べ物の安全性を守りながら、農業・農村を復興する道とは?反原発の第一人者と有機農業研究者・農民の徹底討論
放射能汚染と対峙し、食べものの安全性を守りながら
農業・農村も復興しなければならない
かけがえのない暮らしと風土を守りたい
では、どうすればよいのか?!
反原発の第一人者と有機農業研究者・農民が真正面から論じ合う
はじめに
●問題提起1 小出 裕章
放射線管理区域を超える汚染地域で農業をどう守るか
原爆数百発分の放射能が撒き散らかされた
放射線管理区域の基準を上回る汚染
逃げてほしいが、農業をどう守るかも大切
●問題提起2 菅野 正寿
福島の現状と農民の想い
地域資源を活用した地域づくり
実行されない支援
除染の実態
変わってしまった風景と福島の奇跡
地方の搾取で成立する都市
〈資料1〉国連人権理事会 特別報告者のプレス・ステートメント(抜粋)
●論点1
放射能の危険性と農産物の汚染状況をどう認識するのか
●論説1
検証されつつある「福島の奇跡」 中島紀一
●論点2
農産物への放射性セシウムの移行率は、なぜ低かったのか
●論点3
危険と避難のあいだ
●論説2
生きることそのものとしての有機農業――放射能汚染と向かい合いながら 明峯哲夫
●論点4
「子どもには食べさせない」という考え方は、本当に正しいのか
●論説3
放射能汚染食料への向き合い方――拒否するだけでは解決しない 小出裕章
●論点5
安全性の社会的保証と被災地の復興
質疑応答
●エピローグ
暮らしが変わらなければ、脱原発社会は創れない
討論を終えて
【著者紹介】
小出 裕章
1949年東京都生まれ。京都大学原子炉実験所助教。
数少ない反原発の学者として、原子力発電を止めるための研究を続けている。
著書に『原発事故後の日本を生きるということ』〔農文協〕
『原発はいらない』〔幻冬舎ルネッサンス〕ほか。
目次
問題提起1 放射線管理区域を超える汚染地域で農業をどう守るか
問題提起2 福島の現状と農民の想い
論点1 放射能の危険性と農産物の汚染状況をどう認識するのか
論説1 検証されつつある「福島の奇跡」
論点2 農産物への放射性セシウムの移行率は、なぜ低かったのか
論点3 危険と避難のあいだ
論説2 生きることそのものとしての有機農業―放射能汚染と向かい合いながら
論点4 「子どもには食べさせない」という考え方は、本当に正しいのか
論説3 放射能汚染食料への向き合い方―拒否するだけでは解決しない
論点5 安全性の社会的保証と被災地の復興
エピローグ 暮らしが変わらなければ、脱原発社会は創れない
著者等紹介
小出裕章[コイデヒロアキ]
京都大学原子炉実験所助教。1949年、東京都生まれ。東北大学工学部、同大学院修士課程修了。原子力発電を止めさせるために研究者の道を歩む。1974年、京都大学に助手として採用後、伊方原発訴訟に住民側証人として参加。過疎地、労働者を差別する原発と向き合ってきた
明峯哲夫[アケミネテツオ]
農業生物学研究室主宰、NPO法人有機農業技術会議代表理事。1946年、埼玉県生まれ。北海道大学農学部卒業、同大学院農学研究科博士課程中途退学。専攻は農業生物学(植物生理学)。1970年代初頭から「たまごの会」「やぼ耕作団」など都市住民による自給農場運動に参加しながら、人間と自然、人間と生物との関係について論究を重ねてきた。現在は多くの仲間と共に有機農業技術の理論化・体系化の作業に取り組んでいる
中島紀一[ナカジマキイチ]
茨城大学名誉教授,NPO法人有機農業技術会議事務局長。1947年、埼玉県生まれ。東京教育大学農学部卒業。鯉淵学園教授などを経て、2001年から12年まで茨城大学農学部教授。専門は総合農学、農業技術論。日本有機農業学会の設立に参画し、2004年から09年まで会長を務めた。有機農業推進法制定に先立って「農を変えたい!全国運動」を提唱し、その代表も務めた
菅野正寿[スゲノセイジ]
あぶくま高原遊雲の里ファーム主宰、NPO法人福島県有機農業ネットワーク代表、NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会理事。1958年、福島県二本松市旧東和町生まれ。農林水産省農業者大学校卒業後、農業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
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