目次
農業のための生物多様性の管理とその制度の重要性
第1部 農業生物多様性管理のローカルな仕組みと知恵を支える制度(種子を届ける「街のタネ屋さん」の役割;農業生物多様性の管理に関わるNPOの社会的機能と運営特性―在来品種の保全・利用を進める団体を事例として;遺伝的侵食を防ぐ小さなひょうたん博物館―ケニアにおけるひょうたんの多様性の保全活動;農家は作物の品種をどのように選んでいるのか―ブルキナファソで外部者が学んだこと;生物多様性維持へのカナダの挑戦―水利権と伝統知からのアプローチ;サゴヤシ利用の変遷と多様性の管理)
第2部 農業生物多様性管理の国際的制度とローカルな活動をつなぐ仕組み(生態系サービスの経済評価―生物多様性条約と温暖化防止条約の比較の視点から;エチオピアにみる作物種子の多様性を維持する仕組み―ローカルとグローバルをつなぐNGOのコミュニティ・シードバンクを事例に;食料農業植物遺伝資源の保全と国際利用の俯瞰―グローバルな利益配分と地域組織の分析および倫理面の検討)
農業生物多様性を管理する多様な組織・制度のネットワーク構築に向けて
著者等紹介
西川芳昭[ニシカワヨシアキ]
1960年、奈良県生まれ。1984年、京都大学農学部農林生物学科卒業。1990年、バーミンガム大学公共政策研究科修了。博士(農学)。国際協力事業団(現国際協力機構)、農林水産省などを経て、2008年より名古屋大学大学院国際開発研究科教授(農村・地域開発プログラム)。専門は農業における生物多様性管理・農村コミュニティ開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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