内容説明
福島の米や野菜は本当に危険なのか?報道で伝えられない現状を明らかにし福島の住民・農業者とともに脱原発社会を実現する。
目次
プロローグ 「土の力」に導かれ、ふくしまで農の道が見えてきた
第1章 耕して放射能と闘ってきた農家たち
第2章 農の営みで放射能に克つ
第3章 市民による放射能の「見える化」を農の復興につなげる
第4章 農と都市の連携の力
第5章 有機農業が創る持続可能な時代
エピローグ 原発と対峙する復興の幕開け
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
emi
3
自分に何か出来る事はないか模索しており福島岩手宮城の商品を販売出来ないか考えている。その前に勉強をしたく、探していた内容の本だった。放射能関連の本は何冊か読んだが、用語やガイガーカウンターについての説明が分かりやすく消費者にも良書だと思う。除染についてモヤッとしていたのだが、なるほどとほぼ一気に読んでしまった。安心安全なモノを食べたいというのは消費者の気持ちでもあるのだが、生産者の想いでもあるのだと感じる。同時に生産者の方が苦悩された事に胸が痛む。政府のミスリードは国民の無関心からも生じるのだとも感じる。2012/03/23
壱萬弐仟縁
1
中山間地域等直接支払制度が発足した2000年当時、原発事故の放射能汚染マップにこの補助金が使われるとは全く想定外だったと農水省も思っているはずである。鳥獣害防止や耕作放棄地対策とか集落営農のような筈だったからである。汚染の実地調査を東電がやらず、市民が動いて調べているのがおかしいとも思える。測定所もそうだが、CSRが今ほど人間の安全保障とリンクして企業の責任を問わなければならない。大都市民といえども、100㎡から食料自給を(267ページ)との指摘は説得力のある主張である。放射性廃棄物を封じ込めるのが肝要。2012/10/29