内容説明
戦後、焼土のなかで青空保育が各地で展開されたが、高度経済成長期にほとんど消滅した。しかし、本書の舞台・鎌倉では1985年から続けられ、利益に走る早期教育業界と、外遊びを失ったいまの子どもの成長に、大きな一石を投じている。
目次
第1章 子どもが育つ(生きものとのふれあい;五感が磨かれる;残さず食べる ほか)
第2章 親が育つ(なかよし会の朝;母がいないと子どもが伸びる;保育当番で親が育つ ほか)
第3章 社会とかかわる(保育の拠点を守る;地域の子育てのモデル;卒会後の母の旅立ち)
第4章 のびのび育った子どもたち
著者等紹介
相川明子[アイカワアキコ]
フリーライター、産休代替保育者を経て、1985年に青空保育なかよし会を創設。現在、青空保育なかよし会専任保育者。NPO法人山崎・谷戸の会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どっち
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鎌倉市に多い自主保育団体、その1団体の記録。子ども(1~3歳)を思いっきり自然の中で遊ばせる。崖を降りたり、木の実を食べたりと、なんでも自分で考えて動ける野生児が育つ。2013/11/23
mitsumame
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9月から娘ちゃんは自主保育に通い始めました。で、そこのメンバーの人が貸してくれた本がこれ。参加しつつも、まだまだ自主保育についての知識が足りなかったので、読めて良かったです。母としても保育者としても学ぶべきことは多いね。2013/12/16
npu
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"青空保育なかよし会"という団体の専任保育者による活動記録を織り交ぜた育児書。掲載された写真は子どもらしさと躍動感に溢れており、現場ではこの何倍もの活力で遊びが展開されていることを想像すると興奮して止まない。又、本著にある様な野生的活動には遠く及ばないものの、私自身も幼稚園教諭としてこれに近い活動を取り入れ実践してきた為、著者らの思想に共感できる部分は非常に多かった。本著の内容は子育てのみならず、幼稚園教諭や保育士にとってもマンネリ化しがちな戸外遊びのアクセントを得られることは間違いない2010/10/05
lisha
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シンガポールの自然遊びの団体の方が紹介していて知った本。私も日本にいたら森のようちえんに子供をいれていたはず。こどもがこどもらしく過ごすために何ができるかを考えさせてくれる本。2018/04/14