目次
第1章 1969年イングランドにおける進歩主義的教育改革批判論の諸相―『教育黒書』をめぐって(戦後イングランド教育改革とその文脈;プラウデン報告をめぐる論争の勃発;『黒書』論争の端緒:第1巻『教育をめぐる闘い』;初等教育への批判の拡張:第2巻『教育における危機』;本書の結びにかえて:教育の序列化機能をめぐる葛藤)
第2章 バーンスティンによる「補償教育」批判―1960年代イングランドの就学前教育に対する社会学的分析(就学前教育における「補償教育」政策の是非;先行研究の検討:進歩主義的な立場からのバーンスティン解釈とその限界;バーンスティンの補償教育批判論(2):普遍主義的な子ども観への反論
本章の結びにかえて)
第3章 子どもの発達をめぐる「環境」に関するウィニコットとクラインの葛藤(環境に対する解釈の可変性の主張;ウィニコットによる「環境」の定義;ウィニコットの遊び環境論;本章の結びにかえて)
第4章 民主主義的パーソナリティの形成における「境界」体験の重要性:バーンスティンとウィニコットの場合(バーンスティンによる学校の民主主義的統制における「境界」体験の意味;進歩主義的教育方法が助長する「境界」の不透明化;ウィニコットにおける自己の「境界」概念;ウィニコットによる「民主主義」成立の条件としての社会の境界;両者の共通点;総括)
著者等紹介
吉田直哉[ヨシダナオヤ]
1985年静岡県生まれ。東京大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、2018年より大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科准教授。博士(教育学)。保育士。専攻は教育人間学、保育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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