内容説明
中国人の苦とは何か、喜びとは何か。本書は中国史上の名士たち、それぞれの生き様を考えながら、現代中国のより深い理解を目的としたものである。古くから日本と交流が続いてきた国・中国。その長い歴史を持つ国の苦楽観に注目し、軸としながら中国文化全体を概観する。その波乱の多い歴史の中で、中国人は何を求め、悩み、生き抜いてきたのか。豊富な古文の引用と現代中国人の的確な分析、それらを通して読者は発展し続ける今日の中国の強さとは何なのか、という大きな疑問の答えを見出すはずである。また東アジアに深く大きな影響を与えてきた中国を理解することは、とりもなおさず日本を知ることにもつながる。中国の躍進が続く昨今、己を知り相手を知り、中国人とのコミュニケーションに活用できるヒントを得られる実用的な教養書である。
目次
序文 苦楽が相半ばするのが人生である
第1章 中国史上もっとも苦しんだ三人の天才たち
第2章 荘子の精神世界
第3章 どうにもしようもない中で俗にまみれず生きる
第4章 明代人の「楽しみ」
第5章 酒、茶、詩、書画、囲碁、将棋、そして琴
おわりに 「半半歌」が教え示すこと
著者等紹介
李振綱[リシンコウ]
政法学院教授、中国哲学史会理事、教育部図書情報工作委員会委員。長く中国古代哲学と伝統文化の教育、研究に携わる
福田櫻[フクダサクラ]
1988年生まれ。上智大学総合人間科学部心理学科卒業。大連理工大学に語学留学後、半導体関連の中国語和訳に携わる。日中翻訳学院にて翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme