内容説明
覇権主義、経済崩壊論など中国を警戒する声があがり、今後の中国の対外政策が注目を集める。13億5千万を越える人口を抱え、その巨大さゆえに恐れられてきた中国。しかし発展途上国とも先進国ともいわれるこの巨龍は、グローバル化の進んだ現代において、そのような脅威論で単純に語れるものではない。本書は黄衛平氏を始めとする経済のプロフェッショナルが具体的な数字を示しつつ、中国が世界経済の一員として歩むべき未来を提示する。先入観を捨ててページをめくれば、中国の新しい対外戦略がみえてくる。
目次
序論 威風堂々、世界の潮流を前に、従うものは栄え、逆らうものは滅ぶ
第1章 数字に見る事実
第2章 体制と仕組み
第3章 モデルと仕組み
第4章 不均衡と均衡
第5章 中国:協調と管理への参入
終章 結論と展望
著者等紹介
黄衛平[コウエイヘイ]
中国人民大学教授であり、国務院特殊津貼者(国の特別手当を享受している専門家)であり、かつて中央政治局委員に講義をした経験を有する。1978年に中国人民大学に入学、世界経済学部の本科課程、大学院課程を経て、1985年ヨーロッパに留学し、帰国後中国人民大学で教職に就く。かつてフルブライト(Fulbright)上級者としてアメリカのスタンフォード大学で研究活動に従事した。主な研究テーマは世界経済、経済発展など
森永洋花[モリナガヨウカ]
1976年中国生まれ。中学校の教員を経て、日本へ留学。日中翻訳学院「武吉塾」に入塾し出版翻訳を学ぶ。日中韓翻訳者としてIT、法律及び特許関連を中心に幅広い分野の産業翻訳に携わるほか、学術書の翻訳もこなす。また企業の中国語研修の指導も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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