内容説明
「人間は、何も知らないで、この世に生まれ、段々といろいろな事を教わり、多くの試練を経て、折節の不思議な選択で、折節の不思議な運命にもてあそばれながら、自分が自分を変えて行く旅人のようなものだ」。林元大使九十年の人生。
目次
私のたどった思いも寄らない人生の命運
津浦線徒歩北上記―華北での敗戦直後の私の大冒険
外務省勤務と在外での外交官勤務 三大転換期
外交と内政はどう違い、どう関わり合っているか
日本人は何処からきて、どう生きてきて、どう生きるか
戦後日本経済復興の鍵は、何であったか
中国の対日賠償放棄に代わる日中友好の深い意味
中国は、これからどうなって行くか 変遷と展望
二つの憶測 中国の文革と日本の敗戦
私との触れ合いの中で『忘れ得ぬ人々』
我が死中での活を得た話
世界の中で極めて変わっている美しく魅力ある中国語
南京追悼献植訪中旅行記
著者等紹介
林祐一[ハヤシユウイチ]
1916年、東京生。東京外語(現在、東京外国語大学(中国語))卒業。大東亜省(現在、外務省)入省、北京の日本大使館勤務・徴兵、敗戦を迎える。1953年、日本人の中国からの引揚交渉に参加、廖承志氏らと知り合う。その後、香港・シドニー・マレーシア等で領事。外務省旅券課長、メキシコ公使。1972年、日中国交正常化により、初代中国大使として北京に日本大使館を開設、周恩来総理と握手。エル・サルバドル大使で退官。東海大学教授として中国語を教え、社団法人日中協会常務理事・副会長として日中民間外交に携わる。現在、同協会常任顧問。川越市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。