出版社内容情報
洋画・日本画・書の作家、図案家・装幀家、俳人・歌人・随筆家──
明治・大正・昭和の激動の時代を必死に生き抜いた多面的な芸術家の生き方を描く、初の本格的評伝!
明治・大正・昭和と、正に日本近代を必死に生き抜いたのが津田青楓であった。彼が逆境の中でどのように自らの道を開拓していったか、日本近代の激動の歴史に翻弄されつつもそれらといかに対峙していったか、その軌跡はまことに類稀れなものである。芸術は彼にそのための手段を与えた。彼は存分にそれらを活用して、可能な全てのことを行い、時に挫折し、時には成功したのであった。
私は、津田青楓という一人の芸術家の生き方を辿ることによって、日本近代の光と影に新しい景色を加えることができれば、と願っている。
(本書「プロローグ」より)
内容説明
洋画・日本画・書の作家、図案家・装幀家、俳人・歌人・随筆家―明治・大正・昭和の激動の時代を必死に生き抜いた多面的な芸術家の生き方を描く、初の本格的評伝!
目次
京都に生まれて―芸術家の誕生
軍隊と戦争の体験
結婚と留学
漱石との親交
続・漱石との親交
三重吉と寅彦
苦悩する青楓
開花する才能
河上肇との交流
続・河上肇との交流、そして挫折?
日本画家としての成熟
青楓にとっての良寛
著者等紹介
大塚信一[オオツカノブカズ]
1939年生まれ。63年、岩波書店に入社。「思想」や岩波新書、その他の叢書や講座シリーズの編集を担当。「へるめす」編集長を経て、97~2003年まで代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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