戦争に行った父から、愛する息子たちへ

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戦争に行った父から、愛する息子たちへ

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861829765
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「遠い戦地で兵士だった時代について、腹を割って、君に話してみたい」
戦争の真実を伝え続けて著名なベトナム帰還兵の作家による、五十歳を過ぎて生まれた二人の息子と、いつか去り行くこの世界への、慈愛に満ちたメッセージ。


 何かを得ることへの欲求で溢れているこの世界で、君たちには人生の一部をまさに反対のことに捧げてほしいと願っている。つまり、人から何かを得ずして何かを与えること。ティミー、君は幼い頃、十五丁目通りに住むホームレスの男のために、買物袋に贈り物を詰め込んだことがあったね。そして、タッド。自分にとって完璧な日はどんな日かと訊ねられたとき、君はかつてこう答えたね。
「みんなをハッピーにできた日、特にウサギたちを」
 たとえば、二〇三八年、時間を作って思い出してみてほしい。君たちが誰かに何かを与えることのできた瞬間が、お父さんの人生で最も幸せで、最も記憶に残る瞬間だったということを。そして同じことをずっと継続してほしい。得ずして与えること。お父さんを輝かせてほしい。(本書「お父さんが去ったら」より)

内容説明

遠い戦地で兵士だった時代について、腹を割って、君に話してみたい。戦争の真実を伝え続けて著名なベトナム帰還兵の作家による、五十歳を過ぎて生まれた二人の息子と、いつか去り行くこの世界への、慈愛に満ちたメッセージ。

目次

息子への手紙
メイビー・ブック
こげ、こげ
物語を信じること
父の幻影
ホームスクール1―二つの頭
マジックショー1
寿司
父親のプライド1―十五丁目通りの男
子どもの幸せ
父親のプライド2―母の死とティミーの言葉
もしも
父のヘミングウェイ1
ホームスクール2―手紙
七面鳥世界一の町
父親のプライド3―理性の放棄
父親の平和主義
父のヘミングウェイ2―フィクションとノンフィクション
ホームスクール3―戦争を支持するのなら
ティミーの寝室のドア〔ほか〕

著者等紹介

オブライエン,ティム[オブライエン,ティム] [O’Brien,Tim]
1946年ミネソタ州生まれ。マカレスター大学政治学部卒業後、1969年から1年間ベトナムで従軍。除隊後ハーヴァード大学大学院博士課程で政治学を学び、1973年に自らの体験をもとにしたノンフィクション『僕が戦場で死んだら』(中野圭二訳、白水社)を出版。『カチアートを追跡して』(生井英考訳、国書刊行会)で1979年に全米図書賞を受賞した

上岡伸雄[カミオカノブオ]
1958年生まれ。アメリカ文学者、学習院大学教授

野村幸輝[ノムラコウキ]
1965年生まれ。アメリカ文学者、旭川市立大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くさてる

24
50代で父親になった著者が、まだ赤ん坊だった息子たちに向けて書き始めたエッセイ集。全身で息子を「愛している」と叫ぶような父親の乳飲み子だった息子たちはやがて成長し、思春期に突入したりする。その時々の場面で父親として己自身にも向き合っていく著者の言葉は重く、力強く、諦念の中にも明るさがあった。ティミーがグラノーラを上げたいと願った帰還兵の男は、ティミーの父親の姿でもあったのではないかな。著者の「本当の戦争の話をしよう」を読み返したくなりました。2023/08/19

どら猫さとっち

7
「本当の戦争の話をしよう」などで、ベトナム戦争を体験したティム・オブライエン。彼が2児の父親となって、子どもたちに伝えたいことを綴ったエピソード。これは子どもたちに伝えることと同時に、父親としてあるべきことの覚え書きといってもいいだろう。そこには父親としての優しさも厳しさも、人間としての尊厳も込められている。眼差しの温かさが溢れている好著。2025/06/04

geromichi

6
オブライエンにハズレなし、渾身の傑作と思います。表紙で判断しないで!2025/06/14

19番ホール

4
『本当の戦争の話をしよう』の副読本であり、ヘミングウェイと文学に対する鋭い批評であり、そしてひとりの作家が未来の息子たちへ送る手紙でもある。邦題が直球すぎてエモに振り切りすぎてる気もするけど、中身は素晴らしかった。2024/08/05

ShinzawaTaku

3
村上春樹さんの翻訳経由で追っている作家。50歳を超えて授かった2人の子供への手紙という体裁のエッセイで、息子たちへの愛情を反映して熱量高い。ベトナム戦争絡みや自分の父親に触れているエピソードは特に読み応えがある。反戦争を貫くベトナム帰還兵作家が、ベトナム戦争を書いた最高の作家の1人と目される皮肉というか悲哀というか。 なんにしても、息子さんたちに本という体裁で愛情を残せるのは作家さんの特権だ。「本当の戦争の話をしよう」既読者は必読。村上さん翻訳の新刊も出たので読もう。2025/03/26

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