出版社内容情報
ヘーゲル哲学の集大成!
『エンチクロペディ』第一部
一般に『小論理学』として知られる本書は、ヘーゲル哲学の精髄を、講義用手引き、注解、口頭説明により解りやすく解き明かす。ここで論理とは思考の骨組みだけでなく現実総体の骨組みを指す。そのため本書は思考の論理学以上に、世界の論理学、存在の論理学となる。
希望の近代は理性の近代であった。ヘーゲルの目には現実世界の全体が、さらには人間の思考の全体が、理性につらぬかれているように見えた。その理性の秩序立ったありかたの抽象的な道筋を記述する著作の第一部が「論理学」となるのは当然だった。現実世界の合理性と人間の思考の合理性をともども明らかにするのが「論理学」の課題だった。/ 二十一世紀にヘーゲルの「論理学」を読むことは、希望の近代の遠さと近さに探りを入れることにほかならない。(訳者「新装版あとがき」より)
内容説明
ヘーゲル哲学の集大成!『エンチクロペディ』第一部。一般に『小論理学』として知られる本書は、ヘーゲル哲学の精髄を、講義用手引き、注解、口頭説明により解りやすく解き明かす。ここで論理とは思考の骨組みだけでなく現実総体の骨組みを指す。そのため本書は思考の論理学以上に、世界の論理学、存在の論理学となる。
目次
緒論(客観にたいする思考の第一の姿勢;客観にたいする思考の第二の姿勢;客観にたいする思考の第三の姿勢)
第1篇 存在の論(質;量;限度量)
第2篇 本質の論(実在の根拠としての本質;現象;現実)
第3篇 概念の論(主観的概念;客観;理念)
著者等紹介
長谷川宏[ハセガワヒロシ]
1940年、島根県生まれ。68年、東京大学文学部哲学科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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