新時代を生きる劇作家たち―2010年代以降の新旗手

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新時代を生きる劇作家たち―2010年代以降の新旗手

  • 西堂 行人【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 作品社(2023/03発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861829673
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C0074

出版社内容情報

今、まさに絶頂期にあるドラマティストの7人が、
その演劇人生と創作への想いを熱く語る

同世代でこれだけ有望な劇作家が登場するのは、1960年代のアングラ草創期以来だ。その根幹には時代の「転換」がある。「ロスジェネ」と呼ばれる彼らには、すでにある演劇はショー化した娯楽商品だった。小劇場は、想像力を駆使してつくり上げた自由で闊達な劇世界ではなかったか。流行に背を向け、多方向への挑戦に向かった。その結果、実に多彩な切り口と問題意識を持つ作風が生まれ、その多様性こそが、この世代を特徴づけることになった。西堂行人

シライケイタ――「静かなイメージの“等身大演劇”を観て面白くないなと、俺が演劇をつくるんだったら、地球の裏側まで飛ばせるのが演劇だろって思ってました」
古川 健――――「タブーに挑戦したいという尖った気持ちがありました。小劇場の一番いいのは、何をやってもいい所なので。ギリギリまでやってみたいと」
瀬戸山美咲――「“社会に向かう演劇”と言うと厳ついけど、難しく考えずに観に来てくれたらいいなと。演劇的な面白さも社会性もある、そういうのを探ってます」
長田育恵―――「過去の時代を扱う作品を書きながら、それは器にすぎず、現代の観客に向
        けて書いているので、現代の皮膚感覚を研ぎ澄ませていなければと……」
中津留章仁――「社会と常に関わってこうと思っていて、いかに社会と作品が?がっていくか、できれば現実の社会をどうしたら変えていけるか、と考えています」
野木萌葱―――「経験上、自動筆記に一番近い形で書けると、一番良いもの(物語)が出てきます。フッと出てくるのが、ベストだと自分は判断します」
横山拓也―――「演劇に向いているのは、問いを問いのまま提示すること。物語は完結しても、問いの答えを出すことがエンドじゃな

本書について――
ここ数年、わたしは連続的に、若き演劇人たちと対話を続けてきた。シライケイタ、古川健、瀬戸山美咲、長田育恵、中津留章仁、野木萌葱、横山拓也の各氏である。この7人との対話をまとめたのが、本書である。
いずれも1970年代に生まれ、小劇場を出自とする彼(女)らは、3・11を契機に評価を得、2023年現在、まさに絶頂期にある。彼らは一人一人、異なる作風を持ち、2010年代以降の「新たな現実」に即応して、創作活動を展開している。共通点があるとすれば、「失われた30年」特有の土壌から生まれた演劇であり、旺盛な批評=批判意識を発揮していることであろう……。

内容説明

今、まさに絶頂期にあるドラマティストの7人が、その演劇人生と創作への想いを熱く語る。

目次

序論 新時代を生きる劇作家たち
第1章 シライケイタ(1974年生、温泉ドラゴン代表)―演劇人として生きる
第2章 古川健(1978年生、劇団チョコレートケーキ所属)―劇作への向かい方
第3章 瀬戸山美咲(1977年生、ミナモザ主宰)―社会に向かう演劇
第4章 長田育恵(1977年生、てがみ座主宰)―劇作家という生き方
第5章 中津留章仁(1973年生、TRASHMASTERS主宰)―人間のドラマの方へ
第6章 野木萌葱(1977年生、パラドックス定数主宰)―綺想を紡ぐ
第7章 横山拓也(1977年生、iaku代表)―対話劇から見る今日の演劇性

著者等紹介

西堂行人[ニシドウコウジン]
演劇評論家。明治学院大学文学部芸術学科教授(2017‐2023年)。近畿大学文芸学部舞台芸術専攻教授(1998‐2016年)。国際演劇評論家協会(AICT)日本センター前会長(2006‐2012年)。日韓演劇交流センター副会長(2003‐2023年)。演劇批評誌『シアターアーツ』前編集長(‐2012年)。日本演劇学会会員・元理事。1954年10月、東京生まれ。早稲田大学文学部(演劇専修)卒。同大学院中退。1978年から劇評活動を開始。一貫して劇現場の側に立ちながら批評活動を行ない、60年代以降の現代演劇を中心テーマに、アングラ・小劇場ムーブメントを理論化する。80年代末から世界演劇にも視野を広げ、韓国演劇及びドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの研究プロジェクト(HMP;同代表)を展開。読売演劇大賞、朝日舞台芸術賞、京都賞、日本文化振興基金、メセナ協議会などの審査員を務める。90年代以降は大学で教育に関わる。早稲田大学文学部、日大芸術学部、明治学院大学など大学および大学院の非常勤講師を経て現職。近畿大学国際人文科学研究所主催の「世界演劇講座」を2006年から開講。2014年より伊丹アイホールにて継続する。これまで、2002年、2003年に「ハイナー・ミュラー/ザ・ワールド」の実行委員長。2010年、アジアの演劇批評家による国際会議「国際共同制作と批評家の役割」、および2012年、日本演劇学会の全国大会「現代演劇と批判的想像力」の実行委員長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nightowl

2
インタビュー集。「らんまん」脚本の方のものも収録。ロスト・ジェネレーション世代の作家が多いせいなのか、闘う劇作家たちの熱さに触れる一冊。その中で野木萌葱の飄々としたスタンスが浮き立つ。フィクション系の読書家から劇作家になったような...冒頭から続いていた、感性に揺さぶりをかけるタイプがやっぱり一番!と思っていたところに登場したので、却って気になってしまった。今後に注目。2023/09/13

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