犬が尻尾で吠える場所

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861829406
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

パリとカリブ海、一族の物語。
小さな島の一つの家族の歴史と世界の歴史・人・文化が混ざり合い、壮大な物語が展開される――。
カリブ海/全?世界カルベ賞などを受賞し、各所で好評を博した著者デビュー小説!

パリの街外れに生まれ、父がルーツを持つカリブ海のグアドループ島とは肌色と休暇時の記憶のみでしか接点を持たない若い女性である「姪」が、家族のルーツを求めて自身の父と父方の伯母たちに話を聞きながら一族の歴史を掘り起こし、自らの混血としてのアイデンティティを練り上げていく――。

複数の言語の間で、語り手の三姉弟はそれぞれに、自らの望むありようや生き方にふさわしい言語態度を探り当てようとした。(…)「姪」も、クレオール語を母語とはしていない。十全に話せるわけでもない。それでも「姪」はグアドループから受け継いだ何かを「自分の体の内に、言語の内に、世界の多様性の受け止め方の内に感じて」(…)いたし、「すべての大陸を旅した迷えるさすらい人たるアンティル人」(…)としての「自分の来歴とそれを形作るものを愛することを学んでいた」(「訳者あとがき」より)

内容説明

パリの街外れに生まれ、父がルーツを持つカリブ海のグアドループ島とは肌色と休暇時の記憶のみでしか接点を持たない若い女性である「姪」が、家族のルーツを求めて自身の父と父方の伯母たちに話を聞きながら一族の歴史を掘り起こし、自らの混血としてのアイデンティティを練り上げていく―。カリブ海/全=世界カルベ賞などを受賞し、各所で好評を博した著者デビュー小説。

著者等紹介

ビュル,エステル=サラ[ビュル,エステルサラ] [Bulle,Estelle‐Sarah]
1974年にクレテイユで、アンティル諸島に出自を持つ父親とベルギー人の母親のもとに生まれる。パリとリヨンで学んだ後、コンサルティング会社に勤務。その後、ルーヴル美術館の文化機関で働くようになり、機関役員のスピーチ原稿の作成などを担当する。長らく文筆業への従事を望んでおり、40歳頃に離職、処女作である本作の執筆に着手し、2018年に出版に至る。処女作である本作の出版の2年後、2020年に早くも2作目を出すなど、意欲的に執筆活動を展開している

山〓美穂[ヤマザキミホ]
慶應義塾大学大学院仏文学修士号、東京外国語大学大学院学術修士号を取得。現職は公立高校のフランス語講師。文化・文学・芸術分野における仏日翻訳や日仏翻訳のほか、社会学関連記事の英日翻訳、公益財団法人での執筆などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヘラジカ

50
饒舌さと豊かな物語に魅了されるカリブ文学。解説における「娯楽としての面白さと同時に歴史の重みを運んでいる。」との言葉通り、個性的な三人姉弟の語りに惹きつけられるだけでなく、今まで全く知識のなかったグアドループの揺れ動く時代の雰囲気を味わうことが出来た。それぞれ信頼できない語り手よって輪郭が浮かび上がる”ファミリーヒストリー”という構成が非常に愉快。最後に天衣無縫の姉貴アントワーヌが置かれる境涯が明かされるなど、長篇小説のピリオドも打たれていてまとまりもある。とても良かった。驚くべきデビュー作だ。2022/12/17

キムチ

43
正直、直感で把握できたかと言えば否。考えこませる内容。クレオール文化復権運動をググって少し思考の解明が助けられた。大坂さんのホワイトウォッシュやブラックライブマターの啓蒙が歩を進めた2022年あたりから社会のうねりが見えてきている。カリブ海にルーツを持つ父、ベルギー人の母との間に生まれた筆者が思索を深めていく 原風景が題材となっている。姪が父や叔母に問い語りをする展開で進んでいく先に見えてくるのは‥?黒人の間でも出身によりヒエラルヒーがあるのは想像以上。最後に語られるコンゴ出身のオランプの人生に見える2024/06/09

のりまき

21
なかなか集中できなかった。長女アントワーヌ。次女リュサンド、弟ちゃん、弟ちゃんの娘の4人が代わる代わる語ってくれるのだけれど、アントワーヌのターンになると混乱して、良くわからなくなってしまう。アントワーヌの視点がメインだから、それ故に物語に入り込めなかったのだろう。2023/06/30

ボウフラ

4
フランス海外県でカリブ海のグアドループの歴史が半世紀に亘って家族それぞれの視点で物語られる。現地人と白人、混血のそれぞれの立場や文化が良く描かれているが話の面白みは薄く感じた。72点2024/07/18

Erinelly

3
全然期待していなかったけど、すっごく面白かった!四人の人間がそれぞれの視点からストーリーテリングをしていくのだけど(一人は聞き手)それぞれが言いたい事を好き勝手言ってて、読んでて楽しかった。グアドループの黒人と白人のミックスの家庭の話だけど、差別とかアイデンティティとかってやっぱり白黒はっきりつけられないよね、と改めて思った。今までフランス語圏の周縁の小説って読んでこなかったから、そういう意味でも新しい学びとなった。私カリビアン大好きーとか言っておきながらグアドループもアンティルも場所すら知らなかった(汗2023/03/22

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