- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 哲学・思想
- > 日本の哲学・思想(近世)
出版社内容情報
日本人にとって、神と霊魂(たま)とは何か?
なぜ、“カミ“と呼ぶのか?
「あの世」はどこにあり、霊魂はどこに落着くのか?
宣長・篤胤のテキスト(「古事記伝」「古史伝」「直毘霊」「問答録」「霊の真柱」「本教外篇」)を現代語訳し、評釈を加えつつ、日本人の深層に降り立ち、「国学」の新たなる転回を探求する。
著者のライフワーク!
私がこの書を「神と霊魂」として、宣長による「神」の成立と、篤胤による「霊魂」の行方の考察をもって構成しようとしたのは、近代日本の神道あるいは神道学が、何を主軸として形成され、何を拒絶し、あるいは何を失っていったのかを知るためでもあります。私たちは近代に先立つ宣長と篤胤のこの二つの神道・神道学を見ることによって、近代の神道・神道学についてのさまざまなことが問われてくるでしょう。(本書、序より)
内容説明
日本人にとって、神と霊魂とは何か?なぜ、“カミ”と呼ぶのか?「あの世」はどこにあり、霊魂はどこに落着くのか?宣長・篤胤のテキスト(「古事記伝」「古史伝」「直毘霊」「問答録」「霊の真柱」「本教外篇」)を現代語訳し、評釈を加えつつ、日本人の深層に降り立ち、「国学」の新たなる転回を探求する。著者のライフワーク!
目次
序 「神」の成立と「霊魂」の行方
第1章 神はカミなり―本居宣長の「神」の注釈
第2章 神はカビなり―平田篤胤の「神」の解釈
第3章 「神の道」の成立―本居宣長『直毘霊』と論争の言
第4章 「あの世」と死後霊魂の行方―平田篤胤『霊の真柱』と救済の言
第5章 「幽世」と幽冥の神―平田篤胤『古史伝』第二三巻より
第6章 天主教的な神と教えの受容―平田篤胤『本教外篇』より
付録 絶対的保守主義としての天皇の道
著者等紹介
子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。著作は韓国・台湾・中国で翻訳され、多くの読者を得ている。現在、中国で作品集が刊行中である。東京・大阪で市民のための思想史講座を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。