出版社内容情報
ウクライナのようなことは 起きるのか?
日本にとって、海がもつ意味とは?
海の「使い方」とは?
海に囲まれる列島には、いかなる政/戦略があるのか?
広大かつ長期的視点から、地政学をパラダイムチェンジ。
万里の波濤を乗り越えてきた熟練の艦乗りによる
覇権の鬩ぎ合いを見据えた21世紀海洋戦略の礎。
海は、「隔て」もしたが「繋ぐ」こともした。
人類の歴史を振り返れば、近代以降、舞台は[陸]から[海]へ移った。実際に、海を制した国家が、栄えてきた。オランダもイギリスも、そして「大きな島」アメリカも、海洋国家であり続けていることが大国の条件である。宇宙・空の時代でもあるが、しかし、物流の視点からみると、いまだ、我々は、海の時代にいる。
本書は、海洋におけるPoliticsと戦略構想を、包括的にとらえ返し、海の視点から地政学一辺倒の戦略に脱構築をせまる、経験豊富な艦乗りによる極めて独創的な試み。
内容説明
海は、「隔て」もしたが「繋ぐ」こともした。人類の歴史を振り返れば、近代以降、舞台は「陸」から「海」へ移った。実際に、海を制した国家が、栄えてきた。オランダもイギリスも、そして「大きな島」アメリカも、海洋国家であり続けていることが大国の条件である。宇宙・空の時代でもあるが、しかし、物流の視点からみると、いまだ、我々は、海の時代にいる。本書は、海洋におけるPoliticsと戦略構想を、包括的にとらえ返し、海の視点から地政学一辺倒の戦略に脱構築をせまる、経験豊富な艦乗りによる極めて独創的な試み。
目次
第1部 海洋から見た世界像(海洋の地理的相貌;海洋と文明の立地;文明の海洋依存;“地中海”転換の世界史)
第2部 支配・戦力・海戦(海洋における人類の存在形態;海洋の支配;一海戦全転換決戦(全海洋の支配が覆った世界史的海戦)と掃蕩戦
海洋の支配圏(海の要衝と海洋距離―距離の勢力圏)
海洋戦力の優劣を決めるもの)
終章にかえて―日本と周辺海域の近未来に係る考察
著者等紹介
柴田雅裕[シバタマサヒロ]
元海上自衛隊・海将。1976年、海上自衛隊入隊第27期一般幹部候補生課程。1999年、第4護衛隊司令。2003年、第2護衛隊群司令 テロ対策特措法に基づくインド洋派遣。2006年、幹部候補生学校長。2007年、掃海隊群司令。2008年、佐世保地方総監部幕僚長。2009年、補給本部長。2010年、舞鶴地方総監。2011年、退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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