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攻殻機動隊論

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861828812
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

金字塔を徹底解剖。
サイバーテロ、AI、フェイクニュース、SNS、仮想空間(メタヴァース)、ポスト・ヒューマン…、30年前に予言し、未来を創造し続けるSF。
イーロン・マスクに影響を与え、ハリウッドを触発し、現実を進化させた、Seriesの作品世界を徹底解剖。その内在する力と日本文化の根本をえぐる、著者構想10年、畢生の書。

【「攻殻機動隊」シリーズとは?】
『攻殻機動隊』(こうかくきどうたい、英語タイトル:GHOST IN THE SHELL)は、士郎正宗による漫画作品とそれから派生した漫画、アニメなどである。アニメ映画(押井守監督作品『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)が1995年に公開されて以来、「ビルボード」誌の全米セルビデオチャート第1位を獲得、全世界で大ヒットを記録。その「人間の本質」を問う普遍的なテーマは、数多くのクリエイターに影響を与えてきた。『攻殻機動隊』は、常にネット時代と並走し、濃密な相互作用を起こす現代日本文化史のメモリ(記録装置)そのものなのであり、〈未来を創造する伝統〉である。

内容説明

サイバーテロ、AI、フェイクニュース、SNS、仮想空間、ポストヒューマン…。イーロン・マスクに影響を与え、30年前に予言し、ハリウッドを触発し、未来を創造し続けるSF。現実を進化させた、Seriesの作品世界を徹底解剖。その内在する力と日本文化の根本をえぐる、著者構想10年、畢生の書。

目次

第1部 超越と身体(原現実との邂逅―押井守『攻殻機動隊』『イノセンス』;創造的神話―士郎正宗『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』)
第2部 叛逆と体制(匿名の革命―神山健治『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』;大衆の体制―『東のエデン』『ひるね姫』)
第3部 真実と正義(陰謀と感染―『攻殻機動隊ARISE』;記憶と痕跡―ルパート・サンダース『ゴースト・イン・ザ・シェル』;超人類の民主主義―神山健治・荒牧伸志『攻殻機動隊SAC_2045』;『攻殻機動隊』の後継者たち)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dzuka

4
ここまでICTの功罪と行く末を的確に指摘し切った作品があったのかと思ってしまう士郎正宗の攻殻機動隊。 その言語化仕切れない功罪を解説しきってくれているのが本作品。若干論旨が難解だし、馴染みのない横文字、難しい漢字を使っていることため、読みにくくはあるが、様々な角度から論じてくれている。 記憶の外部化、コンピュータと人間の差異、常につながりたい大衆、それを利用した思想の操作、記憶の改竄、またそれに伴う大衆の記憶への懐疑など、現在進行形の問題現象を作品解説を通じて鋭く指摘している。もっと読まれて欲しい作品。2025/06/02

satao

2
面白くてどんどん読み進めてしまいました。シリーズが多いにも関わらず、それぞれ丁寧に言及しながら参考文献等も細かく記載されており頭が下がるなぁとの思いです。子供の頃にSACを見て「アニメだけどほんの少し先の未来だ」と衝撃を受けたのが始まりですが、そこから10年20年を経ていろんな答え合わせをし続けている感覚です。作品に込められたメッセージが膨大にあると感じつつも、10%も受け取れてないだろうな…という気持ちがあったので、理解が深まり助かりました。自分でもケストラーや三島由紀夫について調べてみようと思います。2024/03/24

iwtn_

2
広い範囲に影響を与えた攻殻機動隊について、映画、原作、アニメシリーズ、関連作品までを含めて解説した力作。ゴーストってそういう意味だったのか、が一番大きな得たものかもしれない。ホロン構造あたりは提唱者の本を読む予定。「機械の中の幽霊」が絶版なのは悲しい。ARISEと実写版も食わず嫌いしていたが、ひるね姫も含めて観ようと思えた。自分は高校の部室で原作漫画の一巻を読んだのが、このミームへの感染の始まりだった。SACは大学のときのアルバイト先で。ま、自分もオリジナルになれるかは不明だけど勝手にやっていく所存。2022/07/30

梅田

2
押井版映画や士郎原作、SACのみならずARISEや2045、果てはハリウッド版実写映画までをキチンと論じている真摯さにまず敬意を表したい。しかもそれぞれの評がきちんと全体の流れを作り出していて、かなり面白かった。2045を論じた章では、リアルタイムのコロナ禍や日本社会について悪い意味で筆が走りすぎている気がしたけど、筆者の個人的な心情がエモく吐き出されていることが後書きで懺悔されていて少しほっこりする。原作の読解はかなり刺激的で、知恵熱が出そうだった。2022/02/04

azu3

1
なかなかの力作で。半分はナナメ読み(小難しくて…)。SACと2nd.GIGはそれぞれ3〜4周は観ているが、改めて解説されると、ほぉ~そうだったのか!という発見も。ARISE 、もっかい観てみよ。2022/05/30

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