漱石『門』から世相史を読む

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

東京の片隅に肩を寄せ合って暮らす夫婦のしみじみとした愛情を描いた小説『門』

自らと読者が生きている社会・生活・世相を活写した作家・漱石。ハルビンでの伊藤博文暗殺に始まる『門』から、激変する明治末のさまざまな世相(家計、電車、盛り場、メディア、探偵、アジア進出、社会主義……)を読み解く。





 夏目漱石の『門』は地味な小説だ。/ふたりの男女が所帯をもって、東京の片隅に移り住んで、肩を寄せ合って生活している、というただそれだけの物語だ。/『坊つちやん』『三四郎』『こゝろ』が私たちの青春時代の漱石体験だとすれば、『門』を読んだ人は、おそらく青春がすぎて、漱石とふたたび出会った人ではないだろうか。……『門』が「朝日新聞(東京・大阪)」に連載されたのは、一九一〇年(明治四三)三月一日から六月一二日だが、小説内の時間は、その前年の〇九年一〇月末から始まっている。……漱石のほとんどの新聞小説は、描かれた時代が掲載時のほぼ半年前から前年という同時代性が大きな特徴だ。そのことが、小説を丁寧に読めば、そこからその時代の世相を読みとることができる、という性格をもっているのだ。(本書「はじめに――『門』を読んで考えた」より)

内容説明

東京の片隅に肩を寄せ合って暮らす夫婦のしみじみとした愛情を描いた小説『門』。自らと読者が生きている社会・生活・世相を活写した作家・漱石。ハルビンでの伊藤博文暗殺に始まる『門』から、激変する明治末のさまざまな世相(家計、電車、盛り場、メディア、探偵、アジア進出、社会主義…)を読み解く。

目次

第1部 東京の暮らし(家計―国家公務員でも弟の大学の学費を払えない!;電灯と電車―山の手の奥から電車で丸の内に通勤;盛り場・神田―銀座の前の盛り場は神田だった)
第2部 メディアと暴動(内務省の「官僚」と足尾の「坑夫」―東京帝大出のエリート官僚の全国統治;伊藤博文と新聞―醜聞報道をエサにする権力者;泥棒、探偵、高等遊民―「探偵」が漱石のキイワードになったわけ)
第3部 アジアへ(満州、朝鮮、蒙古意識を探る―借家住まいにも、満州・朝鮮・蒙古の話題が)
第4部 近代と病(社会と世間―近代と前近代の規範が錯綜する;病い―胃腸を病んでいたが、糖尿病で急逝)

著者等紹介

中西昭雄[ナカニシテルオ]
1941年東京生まれ。京都大学文学部卒。65年、朝日新聞社に入社し、「アサヒグラフ」「週刊朝日」「アサヒカメラ」などに勤務。81年退社。月刊誌「ペンギン・クエスチョン」(現代企画室)を編集。85年、編集工房「寒灯舎」を設立。「日本寄せ場学会」(87年)、「日本の戦後責任をハッキリさせる会」(91年)創設に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Go Extreme

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東京暮らし:日露戦争後 産業構造変化 生活苦 物価上昇 山の手の発展 丸の内の変容 住宅事情 家計管理 社会構造:軽工業から重工業 労働環境変化 女性から男性労働へ 通勤の発展 電車開通 都市計画 貧富の差拡大 メディアと暴動:報道の影響 感情的報道 社会的不満 労働条件悪化 物価高騰 学生運動 病と近代:神経衰弱 糖尿病 近代社会の病理 精神的苦悩 都市化の影響 文学と治癒 医療の変化 存在の不安 漱石文学意義: 個人と社会の葛藤 生活の現実 人間関係の複雑性 現代との共通点 価値観の変遷 近代化の影響2025/03/20

takao

0
ふむ2025/05/15

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