出版社内容情報
あまりにも意表を突く、ユニークすぎる遺言から作家の実像に迫る!
森鴎外、生誕160年、没後100年。
鴎外文学の研究書や評伝は星の数ほどある。しかし、一人の人間の中にある、軍医と作家の相克が、挫折、怨念へとつながっていったことを究明するものはほとんどない。本書は、その遺言と最後の言葉から、葛藤に満ち満ちたその「自我」の本音と弱音、そしてなりよりも人間・鴎外としての実像に迫る、田舎小藩の御典医の家で育った著者だからこそ書けた稀有な試み。
内容説明
生誕160年、没後100年。〓外文学の研究書や評伝は星の数ほどある。しかし、一人の人間の中にある、軍医と作家の相克が、挫折、怨念へとつながっていったことを究明するものはほとんどない。本書は、その遺言と最後の言葉から、葛藤に満ち満ちたその「自我」の本音と弱音、そしてなによりも人間・〓外としての実像に迫る、田舎小藩の御典医の家で育った著者だからこそ書けた稀有な試み。
目次
プロローグ 三鷹・禅林寺
第1章 津和野の神童から東京の天才へ
第2章 ドイツ留学
第3章 帰国
第4章 天下の不機嫌男、周囲に八つ当たりす
第5章 脚気大論争…森林太郎を捻じ伏せた巨人・高木兼寛とは
第6章 日清戦争・台湾征討と小倉左遷
第7章 懲りない陸軍軍医部、また日露戦争で失敗す
第8章 欲張り〓外、医務局長と文豪の両立に悪戦苦闘す
第9章 晩年における文芸と医学の総括
第10章 最後の執筆・史伝小説
エピローグ 津和野残照
著者等紹介
西村正[ニシムラタダシ]
昭和23年生まれ。奈良医大卒業後、大阪大学大学院医学研究科修了。同大学医学部第一外科入局。現在、医院を経営する傍ら文筆家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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