聖徳太子と蘇我入鹿

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聖徳太子と蘇我入鹿

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828560
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

稀代の歴史小説作家の遺作となった全集未収録長篇小説『聖徳太子』に、“悪人列伝”シリーズの劈頭を飾る「蘇我入鹿」を併録。海音寺古代史のオリジナル編集版。
聖徳太子千四百年遠忌記念出版!

 聖徳太子の究極の目的は、くりかえし書いて来た通り、旧来の社会組織を解体して、日本を新しく誕生させるにあった。
 これは蘇我馬子をはじめ全豪族の権益の根本的否定である。彼らがもし太子のこの心を知れば、全力をあげて抵抗するに相違なかった。太子にはこれがわかっているから、胸中深く秘めて、決して他に見せず、馬子をふくむ豪族らには、
「日本を中国のような開明の域に進めるためには、これは必要なのだ」
 とだけ説明して同意させ、しくしくと布石をつづけた。冠位十二階の制定もそれ、十七条憲法もそれ、遣隋使の派遣もそれ、留学生、留学僧の派遣もそれ。
 仏法を興隆するためにみずからしきりに寺を建てたばかりか、豪族らにも建てることを奨励したのも、この目的のためもあったとしか思われない。(本書「日出づる国」より)

内容説明

聖徳太子千四百年遠忌記念出版。稀代の歴史小説作家の遺作となった全集未収録長篇小説『聖徳太子』に、“悪人列伝”シリーズの劈頭を飾る「蘇我入鹿」を併録。海音寺古代史のオリジナル編集版。

著者等紹介

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は歴史小説と平行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れる。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

72
海音寺潮五郎は偉かった。井伏鱒二いわく「南方に徴用されたとき、大阪の連隊で宣誓式というのがあり、輸送指揮官が『貴様らの命は俺があずかった。ぐずぐず言うものは、ぶった斬るぞ』と、いきなり言ってみんな動揺してね。卒倒した人もいる。その時、『ぶった斬ってみろ』と言ったのが海音寺です。その指揮官は『あの中には非国民がいるから危ない』と言って輸送中、船室から出てきませんでしたね」との事。カッコいい!インテリも時にはこうでなくては✨✨✨。本書を読んでも、皇室を尊重してはいるが、蘇我氏が天皇だった事を否定しない。公正。2021/10/15

Shoji

32
タイトル通り、聖徳太子と蘇我入鹿に関するお話です。小説というより、作者の一考察といった感じです。蘇我氏をかなりの悪者にしています。まあ、色んな考えがあるということで。はい、以上。2021/12/08

しーふぉ

25
題名は聖徳太子と蘇我入鹿だが、蘇我馬子の方が存在感がある。古代史は謎が多い分、空想が広がります。2021/10/02

まえぞう

14
この出版社は昔の作品を集めてまとめて出す本があるのですが、これもその一つです。黒岩さんの古代ものに馴染んだ者からは、解釈がいささかオーソドックスに見えますが、さすがに歴史小説の大家、うまくまとめられていると思います。2022/01/19

withyuko

10
読みやすかった。タイトル蘇我入鹿となっているけど、蘇我馬子のほうが印象的だった。秦氏は、秦の始皇帝の子孫と言われているが、もしかしたら、秦ではなく大秦国だったとしたら、馬小屋で生まれたキリストのお話と厩戸皇子の名前の由来がつながるかもというお話も面白かった。東漢駒(やまとのあたいこま)を騙して殺してしまう馬子、残酷。遣隋使小野妹子が持って行った「日出処の……」文書、やはり、隋の煬帝にも衝撃的だったんでしょうね。聖徳太子は天才ですね。貴人は学問などしない時代に勉強し、馬子を刺激しない形で政治を変えていった。2021/11/28

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