キルケ

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  • サイズ 46判/ページ数 483p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861828492
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「あの、人間って、どんなものですか?」
ギリシア神話に登場する女神で魔女のキルケ。愛する者を守り、自分らしく生きようとする、遠くて近い一人の女性として、今、語り直される――。世界的な注目を集める作家による魔法のような物語。
女性小説賞 最終候補作

太陽神ヘリオスと女神ペルセの間に生まれたキルケ。父のように力があるわけではなく、母のように美しくもなく、人間のような声を持つ。きょうだいにいじめられ、周りからは除け者にされるキルケは、しだいに神の世界よりも人間の世界に惹かれていく。ただ、彼女は〈魔法〉を使うことができる。その力を警戒する神々によってアイアイア島に追放されるのだが、そこで人間のオデュッセウスと恋に落ちる──。
ホメロスの『オデュッセイア』を反転し、女神であり、魔女であり、そして一人の女性であるキルケの視点からギリシア神話の世界を再話する、魔法のような物語。女性小説賞最終候補作、「ガーディアン」ほか各紙でブック・オブ・ザ・イヤーに選出。

キルケ(Circe)とは
アイアイア島にすむ魔女。太陽神ヘリオスとニュンペのペルセの間に生まれた。名前の由来は、「タカ」または「ハヤブサ」と思われる。『オデュッセイア』では、オデュッセウスの部下たちを豚に変えるが、オデュッセウスに挑まれると、彼を恋人にし、部下ともども島に滞在することを許し、彼らが再び出発するときには援助をする。キルケは長きにわたって文学の題材とされ、オウィディウス、ジェイムズ・ジョイス、ユードラ・ウェルティ、マーガレット・アトウッドといった作家にインスピレーションを与えた。
――本書「登場人物解説」より

内容説明

太陽神ヘリオスと女神ペルセの間に生まれたキルケ。父のように力があるわけではなく、母のように美しくもなく、人間のような声を持つ。きょうだいにいじめられ、周りからは除け者にされるキルケは、しだいに神の世界よりも人間の世界に惹かれていく。ただ、彼女は“魔法”を使うことができる。その力を警戒する神々によってアイアイア島に追放されるのだが、そこで人間のオデュッセウスと恋に落ちる―。ホメロスの『オデュッセイア』を反転し、女神であり、魔女であり、そして一人の女性であるキルケの視点からギリシア神話の世界を再話する、魔法のような物語。女性小説賞最終候補作、「ガーディアン」ほか各紙でブック・オブ・ザ・イヤーに選出。

著者等紹介

ミラー,マデリン[ミラー,マデリン] [Miller,Madeline]
ボストンで生まれ、ニューヨークとフィラデルフィアで育つ。ブラウン大学で古典文学を学び、学士号および修士号を取得。ラテン語、ギリシア語、シェイクスピア文学を、学校で、また個人指導で教えている。2011年のデビュー作『アキレウスの歌(The Song of Achilles)』(早川書房)は、2012年のオレンジ賞(女性作家が英語で執筆し前年にイギリスで刊行された長編小説のうち、最もすぐれた作品に贈られる賞。現在は、名称が「女性小説賞」に変わっている)を受賞し、「ニューヨーク・タイムズ」紙が発表するベストセラー作品のひとつとなり25の言語に翻訳されている。現在、ペンシルヴェニア州、フィラデルフィアの近郊に在住

野沢佳織[ノザワカオリ]
東京生まれ。上智大学英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

112
オデュッセイア物語などに登場する女神であり魔女であるキルケの物語。ギリシャ神話の魅惑的なエピソード群を交えた再話としての面白さに加えて、人間とは違った神々の世界の理の中、ひとりの女性として自分自身を追い求めて藻掻く姿が、現代の感覚とシンクロして惹き付けられながら読んだ。まああれだけ個性の強い神々に囲まれて生きていくのも大変だと思う。父親である太陽神ヘリオスの力が強大過ぎて思わず笑ってしまった。それだけに語り尽くせぬ体験を幾つも経た彼女が彼と対峙した場面は印象深い。そして彼女が最後に望んだものに感じ入った。2021/06/24

アナーキー靴下

80
ホメロスの「オデュッセイア」をベースに、キルケの視点からギリシア神話の世界を描き出した物語。本家の「オデュッセイア」を読んだことがない私としては、本作品は女性向け海外ドラマのような現代的な味わいで、断片的には有名なギリシア神話を繋がったストーリーとして楽しむことができる作品、という印象。個人的にはキルケのキャラクターに魅力を感じず、イマイチだった。ウォーターハウスのキルケの絵のイメージで、ファム・ファタール的な、私にとって何か理想化されたイメージを抱いていたのかなと思う。この本だと等身大過ぎて夢がない。2021/07/04

syaori

68
魔女キルケの物語。アポロドロスやホメロスの紡いだ神話が彼女の回想として語られます。それは、弱く神にも人にも「踏みつけ」にされるニンフの抵抗の物語で、飽かず崇拝を求める神々や人間の欲望の醜悪さの物語で、彼女と触れ合った神や人の物語。それが晴やかで美しいのは、そこで彼女が生きるということを示しているからなのだと思います。生きるとは「戦って、愛するものを手に入れ」ることであり、自らの行為への悔恨を一生「まとい続ける」ことであり、そんな「醜く失敗だらけの年月」を抱えて前に進むこと、変化してゆくことだということを。2021/09/27

ヘラジカ

60
簡単に言うとギリシャ神話大系において脇役とも言える「魔女キルケ」を主人公にしたリメイク(再話)だが、現代的な解釈と心理面の構築が豊かなストーリーを育んでいる。変化し入り混じり、ときに波打つような感情を入念に描くことで、野蛮な神々の逸話に生命が吹き込まれていると感じた。オリンポスの神々とティタン神族、そのどちらからも疎外され軽んじられるキルケという存在を通し、神話の終焉から西洋オカルティズム、そして近代文明と人間性の時代への変遷を描いた作品だとも解釈できる。芳醇な物語に酔いしれる読書。紛うことなき傑作!2021/05/10

たま

38
最初こそキルケと神々の愚かさに辟易させられたが、彼女がアイアイア島に流されてからは断然面白くなり夢中で読んだ。人間を愛し息子を愛し傷つき苦しみ成長していくキルケ。彼女の心の動き、地中海世界の自然(オリーブ、葡萄、ワイン、蜂蜜、空と海)、めくるめく天変地異(島にシールドとか魔物に変身とか実に映像的)。ギリシア悲劇的アイロニーに満ちた展開、プロメテウスとの出会いに始まり円環を閉じるように終わる緊密な構成、すべてが素晴らしく物語の魅力に溢れている。子どもの頃ギリシア神話とホメロスに心躍らせた時間が蘇った。2021/07/11

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