出版社内容情報
昭和・平成・令和──三代を経て「象徴天皇制」の意味が改めて問われている現在、戦後昭和・平成の時代を「二重性」というキーワードで、天皇制、美空ひばり、ザ・ピーナッツ、大阪万博、『深夜特急』、ユーミン……といったさまざまな局面から読み解く、画期的な現代史!
本書は主に戦後昭和と平成の歴史を扱っている。複数の分野を渉り歩きながら、戦後史の移り行きを観察し、一貫しつつ変容する〈社会意識〉を追跡しようと試みた。
もちろんこの時代を一望に収めることなどできはしないが、始端に裕仁天皇を置き、終端に明仁天皇を置いた上で、「二重性」の視点から、いくつかの社会事象を捉え直していくのは面白そうな気がした。一つの事態や事件を、二つのもの、二つのことの関係として見ていくことで、これまでとは別の視界が開けるかもしれないと考えたのである。
――本書「はじめに」より
内容説明
昭和・平成・令和―三代を経て「象徴天皇制」の意味が改めて問われている現在、戦後昭和・平成の時代を「二重性」というキーワードで、天皇制、美空ひばり、ザ・ピーナッツ、大阪万博、『深夜特急』、ユーミン…といったさまざまな局面から読み解く、画期的な現代史!
目次
第1章 昭和天皇とダブルファンタジー
第2章 孤児と貴種物語
第3章 鏡を割ってよ!ピーナッツ
第4章 未来幻想の夏
第5章 旅人たちの感情史
第6章 「象徴」のカップル
著者等紹介
菊地史彦[キクチフミヒコ]
株式会社ケイズワーク代表取締役。東京経済大学コミュニケーション研究科非常勤講師。1952年、東京生まれ。76年、慶應義塾大学文学部卒。同年筑摩書房入社。89年、同社を退社。編集工学研究所などを経て、99年、企業の組織・コミュニケーション課題のコンサルティングを行うケイズワークを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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