その他もろもろ―ある予言譚

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その他もろもろ―ある予言譚

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  • サイズ 46判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828300
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ハクスリー、オーウェルの先駆をなすフェミニスト・ディストピア小説の古典、百年の時を経て蘇る!第一次大戦後の英国。国民を知力でランク分けするという大胆な政策を打ち出す脳務省に務めるキティは、脳務大臣のニコラスと密かに愛を育んでいたが、脳務省の権力が増大していく中、二人の愛は迷走する……「いろいろな点で、『その他もろもろ』は一筋縄ではいかない作品だ。……2020年に我々が生きている政治もメディアもメチャクチャな世界は、真面目に考えるよりもこういうブラックユーモア的なアプローチで考えたほうがいいのかもしれない」――北村紗衣 ここで語られる物語は、戦争が終わり、希望の光が見えた時代である。よって、現実を映したものではない。楽観的すぎる部分もあれば、厭世的すぎる部分もある。……本書は予言というより提案である。ただ、読者の多くは薄っぺらい提案だと感じるだろう。人間が時代を問わず抱えてきた病気の治療法の提案とはいえ、現在の苦しみがおさまればおさまったで、またいっそう重い病気を患ってしまうにちがいない。……本書ではきわめて古い難病の治療法を提案し、怠慢で鈍感な政府に無料で提供する。一意専心で研究した結果、筆者は官庁を新たに創設するのもそう悪くはないと思えるようになった。 すぐ近くなのに模糊とした未来のある時期、世界が、社会がどうなっているかに軽く触れている。筆者には不慣れな未知の分野であり、この後は知識豊富な読者の感性に委ねるしかない。――本書「弁明」より

内容説明

第一次大戦後の英国。国民を知力でランク分けするという大胆な政策を打ち出す脳務省に務めるキティは、脳務大臣のニコラスと密かに愛を育んでいたが、脳務省の権力が増大していく中、二人の愛は迷走する…百年の時を経て蘇ったフェミニスト・ディストピア小説!

著者等紹介

マコーリー,ローズ[マコーリー,ローズ] [Macaulay,Rose]
1881‐1958。イギリスの作家。20代で詩作を始め後に小説を執筆。第一次世界大戦末期にはロンドン文学界で名を知られるようになる。17年1月から戦争省(陸軍省)、18年初冬から情報省に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

21
巻末収録の北村紗衣氏の解説によると、1918年にイギリスで発表されたこの作品は、政治とメディアの関係を辛辣に風刺した内容が攻撃的すぎるとのことですぐに回収されてしまったのだとか。翌年、若干の修正後再刊されたが、その後100年間ほぼ注目されることがなかったこの作品が、何故今になって注目を浴びることになったのか、その原因の分析を含めた解説もなかなか興味深い。確かにこれはディストピア小説。同時に働く女性を主人公にしたお仕事小説でもあり、結婚や出産といったある意味、普遍的なテーマを扱ったラブストーリーでもあった。2021/02/08

さや

9
ヴァロットン絵の表紙が気になって読んだ。約100年前に書かれたディストピア小説。設定だったり描き方だったりが思ってたより古さがなく不思議なかんじ。ディストピア小説だけど、脳務省の設定や民衆たちの扱いがそこまでエゲツなくないあたり逆にリアリティがあって背筋が寒くなる。2023/05/07

BECHA☆

9
第一次世界大戦後のロンドンのアナザストーリー。 脳務省は知能で人々をランク分けし結婚・出産のすべてをコントロールしている。 そこに勤めるアイヴィ、上司のキティ、エリート官僚ヴァーノン、チェスター脳務大臣達は広報活動に勤しむが。。。 計算上絶対正しい施策で推奨されるカップルvs天啓で一瞬にして恋に落ちる二人。 最後に幸せをつかむのはどちらなのだろうか?2021/05/07

7
ディストピア小説。色々考えさせれる。知性をランク付けするという、この法律は突飛なようで、実際政府ってこういう理不尽なことするよな、と思う。決められた価値観より自分の意志を大切にしたい。思っていたより読みやすくメッセージを感じました。2022/09/07

中海

3
百年ぶりの再販だそうで。フェミニズムディストピアとのこと。イギリスでは第一次世界大戦の被害が激しく、建て直しが必要だった。物語では人間を階級分けし、同じランクでないと結婚できない。イギリスって、爵位とか一番うるさい国だよね?結局それを遂行してる大臣自身が身分違いの結婚をして弾劾される。物語としてよりも、体制批判のため発禁扱いという。まあ仕方なかったな。読みやすいし、結構いやみなく、上品な書き方だと思う。2021/07/23

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