出版社内容情報
ドイルによるその創造から、世界的大ヒット、無数の二次創作、「シャーロッキアン」の誕生とその活動、遺族と映画/ドラマ製作者らの攻防、そしてBBC『SHERLOCK』に至るまで――
140年に及ぶ発展と受容のすべてがわかる、初めての一冊。
ミステリマニア必携の書!
受賞!
スウェーデン犯罪小説作家アカデミー ベスト・ノンフィクション賞/ドイツ・シャーロック・ホームズ協会 青いカーバンクル賞/アガサ賞 ベスト・ノンフィクション賞/ロンドン・シャーロック・ホームズ協会 トニー&フリーダ・ハウレット文学賞
(…)これは「シャーロック・ホームズ」というキャラクターの創造と発展と受容を本格的に総合し俯瞰した、世界で初めての研究書なのだ。
コナン・ドイルの伝記は、彼が亡くなった一九三〇年で終わる。しかし本書では、ドイルの遺族たちがその後「シャーロック・ホームズ」に振り回される姿が、辛辣に描き出されている。また映画の研究書ではあまり描かれることがない、クランクインに至るまでの関係者の駆け引きや苦悩、さらに作られずに終わってしまった?末までが語られる。
そして今まで日本ではほとんど知られることがなかったのが、「シャーロッキアン」がどのようにして生まれ育っていったのかということだ。(…)本書のおかげで、英米のシャーロッキアンたちがどのようにして「シャーロック・ホームズ」を受容し育てていったのか、そしてどのような騒動に巻き込まれ、道を阻まれようとしてきたのかが、わかるようになったのである。(平山雄一「監訳者あとがき」より)
内容説明
ドイルによるその創造から、世界的大ヒット、無数の二次創作、「シャーロッキアン」の誕生とその活動、遺族と映画/ドラマ製作者らの攻防、そしてBBC『SHERLOCK』に至るまで―140年に及ぶ発展と受容のすべてがわかる、初めての一冊。ミステリマニア必携の書!
目次
第1部 一八七八年~一八八七年
第2部 一八八八年~一八九三年
第3部 一八九七年~一九三〇年
第4部 一九三〇年~一九五五年
第5部 一九五八年~一九七〇年
第6部 一九七一年~一九八〇年
第7部 一九八一年~一九九七年
第8部 一九九八年~二〇一六年
著者等紹介
ボーストレム,マティアス[ボーストレム,マティアス] [Bostr¨om,Mattias]
1971年、スウェーデン生まれ。作家、編集者、シャーロック・ホームズ研究家。ベイカー・ストリート・イレギュラーズに所属するシャーロキアンとして、30年にわたり精力的にホームズに関する執筆活動と、書籍、冊子の編集に従事している。スウェーデン語版Fr〓n Holmes till Sherlockは、スウェーデン犯罪小説作家アカデミーのベスト・ノンフィクション賞を受賞した。また、英語版はアガサ賞ベスト・ノンフィクション賞を受賞し、エドガー賞候補にもあげられた。ストックホルム市郊外に妻とふたりの娘と暮らす
平山雄一[ヒラヤマユウイチ]
1963年、東京都生まれ。東京医科歯科大学大学院歯学研究科卒業、歯学博士。日本推理作家協会、『新青年』研究会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ、ベイカー・ストリート・イレギュラーズ会員
ないとうふみこ[ナイトウフミコ]
上智大学英語学科卒業。翻訳家
中村久里子[ナカムラクリコ]
立教大学文学部心理学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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