出版社内容情報
なぜ“勝者”になれなかったのか?
内容説明
茨城・水戸で政治活動家人生を経験した著者が、最後の将軍慶喜、桜田門外の変、天狗党、水戸学、知られざる凄惨な内戦など、未曽有の乱世の時代を詳細に分析、その謎にせまる。現代日本への教訓に満ちた、刮目すべき、忘れられたもう一つの幕末史。
目次
第1部 水戸の叛乱(街道の氾濫 君臣の情堪え難く;密勅降下す 宸襟を安んじ奉るべし;街道占拠闘争 常総の野に充満す;会沢正志斎 謹んで一書を呈す;追い詰められる水戸藩 風雨粛々・秋気荒涼たり ほか)
第2部 水戸の内戦(筑波山挙兵 諸国忠憤の士に訴える;叛乱の遺産 郷校と農兵;学生たちの決起 忠憤黙視し難く;三つ巴 国事奇態を生じ;内戦 英雄的で、無惨で、愚かしく ほか)
著者等紹介
長崎浩[ナガサキヒロシ]
1937年生まれ。東京大学理学部卒。東京大学物性研究所、東北大学医学部、東京都老人総合研究所、東北文化学園大学に勤務。現在は、政治思想・科学技術・身体運動論を論じる。1960年代末、全共闘運動高揚期に『叛乱論』にて登場。以後、八〇年代にいたるまで、政治思想情況にコミットしつづけた。九〇年代以降は、環境問題やリハビリテーションの分野でも著作活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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