内容説明
「九」という数字は、なぜ悲しみと不吉さをまとっているのか?戦いつづけてきたアメリカに、なぜ反戦歌、厭戦歌が多いのか?黒人霊歌は、なぜ同じような歌詞がくり返し歌われるのか?アメリカには、なぜかくも多くの殺人をテーマにした歌があるのか?建国から現在までのアメリカで生まれた歌に秘められた謎と人びとの想いを追いながら、知られざるもう一つのアメリカの姿を描き出す。アメリカ音楽史の決定版!
目次
アメリカの歌とは何なのか
第1部 荒野は歌う(さすらいの王国;トレイン・ソングが教えてくれる世界 ほか)
第2部 戦場は歌う(独立を支えた歌たち;小声で歌う反戦歌 ほか)
第3部 北行き列車に乗って(ニグロ・スピリチュアルに秘められた思い;地下鉄道に託した思い)
第4部 女たちは歌う(川の流れる場所で;もうひとつの女性像)
著者等紹介
東理夫[ヒガシミチオ]
1941年生まれ。作家・ブルーグラス奏者。学生時代からカントリー音楽のファンで、テネシー州名誉市民の称号を持つ。アメリカ文化への造詣が深く、ミステリーから音楽・料理まで幅広い知識を活かして様々な分野で執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
14
フォークソング、ブルース、カントリーといったアメリカの地に根ざした音楽から紐解く、あの大国の歴史とそこに生きる人々の肉声と人生。850頁近い大著でたっぷりと語られるその内容は、隣にタブレットを置いて紹介される曲を再生しながら読むのがおすすめかも。とにかく厚い本なので、まずは自分が興味をそそられるところから読んでみてもいいのでは。個人的には、カントリーソングに登場する女性像の移り変わりを解説した「もう一つの女性像」がとくに興味深かったです。2020/05/23
uniemo
9
800ページ以上の大作で読みこなすのに時間もかかる内容でしたので今月はこの本以外あまり読むことができませんでしたが面白かったです。主にカントリーミュージック考察からアメリカの国民性について解説されています。鉄道の果たした役割、黒人や女性像など知らないことも多く、ハリウッド映画を見るのが好きなのですが、この本で得た知識を知ってからみると今まで以上に分かりやすいと思いました。2020/06/29
Copper Kettle
4
アメリカ音楽が大好きなので、書店で見つけて即購入。「アメリカ音楽史の決定版」と書いてあるけれど、時系列にその歴史を語るのではなく、音楽をジャンル分けした上でそれぞれの具体的な楽曲を紹介しながら、その背景を探索していくスタイルが好ましかった。 そのジャンルとは、トレイン・ソング、反戦歌、二グロ・スピリチュアル、そして女性歌手が歌うカントリー・ミュージック。特に黒人奴隷たちを南部から北部に避難させた組織「地下鉄道」の話は印象的だった。あとがきで触れられる筆者とデビュー前のロレッタ・リンとの出会いの話も驚きだ。2020/10/20
読み人
4
<図書館本>とにかく、一応の区切りを付けました。一度返却して冬にでもまた読み返したいです。2020/06/01
okadaisuk8
1
米国のカントリーミュージックを中心に歌詞を分析し、国の成り立ちのせいかのか移動せずにはいられない国民の性分、国内外で起きた戦争とのかかわり、黒人や女性を取り巻く意識や環境の変化などを読み解く。筆者が手応えを示す通り、通り一遍の分析では見えてこない米国の顔が浮き彫りとなった。800ページ超の大作で、コンプリート版の呼称に偽りなし(笑)。唯一、何となく黒人についての章だけ、必要性を感じて盛り込みはしたものの熱量も分量も不足気味に感じたのが残念。黒人音楽よりカントリーとかが好きだからかな?と想像したが……。2020/03/13
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