内容説明
来たるべき「社会ゲノミクス革命」が、最新の遺伝学を駆使して私たち人類の世界観や未来像を根本から刷新する!
目次
第1章 分子でできた私―来たるべき社会ゲノミクス革命
第2章 遺伝率の耐久性―遺伝子と不平等
第3章 遺伝率がそれほど高いなら、どうしてそれが見つからないのか?
第4章 アメリカ社会での遺伝子選別と狂騒
第5章 人種は遺伝か?―最も緊張する、悩ましい、無意味な問い
第6章 諸国民の富―遺伝子に関係があるか?
第7章 環境の逆襲―オーダーメイド政策の光と影
結論 ジェノトクラシーはどこへ?
エピローグ ジェノトクラシー・ライジング、2117
付録
著者等紹介
コンリー,ダルトン[コンリー,ダルトン] [Conley,Dalton]
プリンストン大学社会学教授。著書多数
フレッチャー,ジェイソン[フレッチャー,ジェイソン] [Fletcher,Jason]
ウィスコンシン大学マディソン校公共問題・社会学・農業/応用経済学・集団衛生学教授
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gokkey
11
氏か育ちか?人の特徴、特に姿形ではなく知的能力や運動能力は、どの程度遺伝的に決定されているのか?また「ウチは高血圧血統なんです」という言葉の背後には遺伝的に決められたものという認識があるが、これは果たして正しいのか?誰もが気になるこれらの問いについて、個人のゲノム解析サービスが一般的になるにつれて蓄積されたビッグデータに基づいて統計学的に解析する領域(社会ゲノミクス)が興った。本書はこの方法論的な紹介と過去の認識の洗い直しが主となる。重回帰分析、相関分析・・結論だけ知りたい方にはつらい内容かも。2020/10/02
ポレ
10
遺伝子とその表現型の関係について、我々は直線的に結んでしまいがちだが、ひとつの表現型を構成するのに多くの遺伝子が影響を及ぼしており、ゲノム解析が進んだ現在においてもわからないことが多いということを、根気強く気が遠くなるくらい執拗にねちっこく検証している(笑)我々は研究成果のはなやか部分だけを見てしまいがちだが、研究とは砂粒の中から砂金を探すような作業であり、やってみたけどわからないことがわかりましたの連続なのだ。2018/07/30
人生ゴルディアス
4
邦題は不適切では。本書は、ゲノム研究を社会科学に応用する際の問題点と方法論を論じる。特にある結果(黒人に貧困が多いとか、頭のいい親の子供は頭がいいとか)に対して遺伝子はどのくらい影響しているのか、と判断することがいかに難しいか、論理パズルのように示される。遺伝子は環境によって反応が変わるし、遺伝子同士も互いに作用するし、ある遺伝子によって特定の環境が誘発されやすいとなると(癇癪起こす性格の子供は特定の問題を引き起こしやすい)、何が真の原因かはなおさらわからなくなるとか。「箸問題」なんかもなるほどと思う。2018/07/23
takao
1
ふむ2021/08/03
MartiniK
1
P.124まで。社会学,遺伝学に素養はあるが、正直理解が及ばなかった。著者の文自体の問題か、翻訳のせいかは分からないが、時間の無駄だと思い断念。2018/07/29
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- 和書
- ショパン瑠璃色のまなざし