ウールフ、黒い湖

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861826689
  • NDC分類 949.33
  • Cコード C0097

著者等紹介

ハーセ,ヘラ・S.[ハーセ,ヘラS.] [Haasse,Hella S.]
1918年2月2日、旧オランダ領東インド・バタヴィア(現インドネシア共和国ジャカルタ)生まれ。父親の仕事の関係で20歳までを同地で過ごす。1938年、大学進学のため単身オランダへ渡り、アムステルダムで生活を開始。翌年第二次世界大戦が勃発、1940年5月からはナチスドイツ占領下となった同地で暮らしつつ、演劇を学び、さまざまな文芸活動を始めた。戦後1948年のオランダ全国読書週間の際に刊行された『ウールフ、黒い湖』が大反響を呼び、新進作家ハーセの名はオランダ国内に一気に知れ渡った。その後60余年に及ぶ長い作家生活の中で、劇作、詩作も含め、長篇歴史小説、少女時代を過ごした東インドを題材とした小説や現代小説、自伝的エッセイ、文芸評論を多数執筆、戦後オランダ文学を代表する文豪となった。2011年9月29日、アムステルダムの自宅にて永眠。享年93

國森由美子[クニモリユミコ]
東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部を卒業後、オランダ政府奨学生として渡蘭、王立ハーグ音楽院およびベルギー王立ブリュッセル音楽院にて学び、演奏家ディプロマを取得して卒業。以後、長年に渡りライデンに在住し、音楽活動、日本のメディア向けの記事執筆、オランダ語翻訳・通訳、日本文化関連のレクチャー、ワークショップなどを行っている。ライデン日本博物館シーボルトハウス公認ガイド(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

129
宗主国の少年と、現地の使用人の息子。同じ時に生まれ、同じように育っても、ずっとそのままでいられるわけはない…よく書かれる類の話と言えばそうなる。しかし、そこから1歩先に考えさせる何かを持つ。独立の機運がもたらす青年への影響だろうか。200ページ足らずの本に解説が70ページ近くは長すぎる。訳者の想いが強いと私は一歩後ろに引いてしまう。パラパラと読むと、作者は主人公のように現地生まれでオランダで大学に行った女性。オランダ家庭の一家に1冊はあるという。インドネシアでの評価は?それが知りたいが書いてあったかな。2017/12/30

Willie the Wildcat

68
物心両面で感じる”故郷”との乖離。前者は村やヒトなどの共同体であり、後者は心の拠り所などとの精神的なつながり。非合法活動の果ての現実。人種・民族、そして宗教などの観点で、アイデンティティを探求する主人公の痛み。再訪した湖が以前と違って見えた・・・、消失した”魔法の国”。”祖国”の独立が、故郷を失う結果となる矛盾。言い換えると、植民地政策崩壊が齎した”解放”の矛盾。社会性、政治性など多岐にわたる考察が、頭をめぐる読後。2018/05/12

エル・トポ

20
おそらく1920〜40年代のオランダ領。東インド(現在のインドネシア)。オランダ人の「ぼく」は現地の少年ウールフと友達だった。第二次大戦の影響もあり、インドネシア独立の気運も高まり、ウールフとは疎遠になっていく。インドネシアでは植民者として疎まれ、母国オランダにも馴染めない。友達だと思っていた(子どもの頃は本当に友達だった)ウールフの、表面しか知らなかったという痛み。著者が生まれ、20歳まで過ごしたというインドネシアの情景が、空気の湿度や匂いまで感じられる。淡々とした美しい映画を観ているよう。2022/06/09

Christena

13
旧オランダ領東インドで生まれ育ったオランダ人の少年と、現地人の少年の友情の物語。しかし、思春期を迎えると徐々にすれ違っていく。心の葛藤はどちらの少年にもあり、自分の居場所を模索している様子が、ひしひしと伝わってくる。本の後半1/3ぐらいが訳者による解説で、作者について詳しく述べられている。オランダ人の作者は、主人公と同じような生い立ちとのこと。他の作品も読んでみたい。2018/01/06

Wisteria

12
現インドネシアがオランダ領東インドだった時代のオランダ人少年と現地の少年の、年齢や環境の変化と共に変わってしまう友情。胸の奥が疼くような切なさを感じるのは、似た記憶があるのだろうか。だんだんと変化して行く大切な誰かとの関係や、子供のままではいられない気付きを、きっと誰でも経験する。静かに記憶を撫でるこの感覚。こんな小説は久し振り。図書館で呼ばれたのは気のせいではなかったよう。2018/09/14

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