出版社内容情報
前川直哉[マエカワナオヤ]
内容説明
大正、昭和、そして戦後、同性愛が“タブー”であった時代―、いかに彼らは自らを認識し、何を悩み、そして生きてきたのか?秘密メディアや風俗雑誌、投稿などの肉声をもとにまとめた、初めての“近代日本の“男性同性愛者”の歴史”。
目次
序章 アイデンティティの受容
第1章 「男性同性愛者」の登場
第2章 「自分たちの城」を求めて―変態雑誌と『アドニス』
第3章 クローゼット・メディアの完成―『風俗奇譚』から『薔薇族』へ
第4章 「結婚をめぐる苦悩」への対応
終章 クローゼットへの解放
著者等紹介
前川直哉[マエカワナオヤ]
1977年、兵庫県生まれ。東京大学教育学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)(京都大学、2015年)。灘中学校・高等学校教諭を経て、現在、東京大学大学院経済学研究科特任研究員。2014年より福島県福島市に転居して一般社団法人ふくしま学びのネットワークを設立、同法人の理事・事務局長も務めている。専門はジェンダー・セクシュアリティの社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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