出版社内容情報
フレデリック・ロルドン[フレデリックロルドン]
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
内容説明
今、「怒れる若者たち」に熱狂的に支持される経済学者ロルドン―その“偽造”のメカニズムをスピノザ哲学と社会科学の結合によって解明した最先鋭の資本主義批判。
目次
序論 社会を動かす“感情”と“欲望”を構造分析する
第1部 再交差―社会科学と哲学の新たな結合(哲学と社会科学は新たな結合に向かうのか?;形式システムからスペクトル・システムへ―スピノザ主義的政治経済学の道程)
第2部 構造―人間とは感情を持ったロボットである(感情の構造主義のために;経済的危機の感情)
第3部 制度―その正当性と権威とは何か?(正当性は存在しない―スピノザ主義的制度論のための諸要素;制度の力)
第4部 個人―同意と支配、自発的隷属、そして叛乱(自発的隷従は存在しない―同意と支配(スピノザとブルデューの場合)
幸せな愚か者たち―反新自由主義者になるためにもう少し努力せよ!)
著者等紹介
ロルドン,フレデリック[ロルドン,フレデリック] [Lordon,Fr´ed´eric]
フランスの経済学者・思想家。「フランス国立科学研究センター」(CNRS)および「ヨーロッパ社会学センター」(CSE)の研究ディレクター。1962年生まれ。社会科学高等研究学院(EHESS)で博士号を取得。2016年、パリの共和国広場を半年にわたって数十万人もの人々が占拠しつづけ、欧州を震撼させた大衆的抗議運動「夜、立ち上がれ(ニュイ・ドゥブ)」(Nuit debout)では、理論的リーダーとして活躍
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年、静岡県生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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