出版社内容情報
ウラジーミル・ナボコフ[ウラジーミル ナボコフ]
秋草俊一郎[アキクサシュンイチロウ]
内容説明
『ロリータ』の英語作家、『賜物』のロシア語作家、『文学講義』の文学講師、『エヴゲーニイ・ネオーギン』の翻訳者、はたまた鱗翅学研究者、さらにはチェス・プロブレム作家…多彩な顔をもつナボコフの50年余にわたる散文―ロシア語版『ロリータ』のあとがき、翻訳論、創作論、文学講義補講、言語学習のコツ、蝶の採集記、書評、追悼文、ボクシングのレポート、朗読会メモ、没原稿、レシピまで、全39編を網羅した、世界初のオリジナル・エッセイ集!ロシア語・英語・フランス語、すべて原典からの直接訳、ほぼ本邦初訳作品で構成。
目次
錫でできた星―ロシアへの郷愁
森羅万象は戯れている―遊ぶナボコフ
流謫の奇跡と帰還の奇跡を信じて―亡命ロシア文壇の寵児、V・シーリン
ロシア文学のヨーロッパ時代の終わり―亡命文学の送り人
ロシア語の母音はオレンジ、英語の母音はレモン―駆け出し教師時代
張りつめているように見えて、だるだるに弛みきっている―口うるさい書評家
文学講義補講 第一部 ロシア文学編
文学講義補講 第二部 劇作・創作講座編
家族の休暇をふいにして―蝶を追う人
私のもっともすぐれた英語の本―『ロリータ』騒動
摩天楼の如く伸びた脚注を―翻訳という闘い
私が芸術に全面降伏の念を覚えたのは―ナボコフとの夕べ
著者等紹介
ナボコフ,ウラジーミル[ナボコフ,ウラジーミル] [Nabokov,Vladimir]
1899‐1977。「言葉の魔術師」と呼ばれ、ロシア語と英語を自在に操った、20世紀を代表する多言語作家。ロシア革命の勃発によりロンドン、ベルリンへ亡命。1940年アメリカに渡って大学で教鞭を執る傍ら、創作活動に取り組む。55年、パリで刊行された『ロリータ』が世界的なベストセラーとなる
秋草俊一郎[アキクサシュンイチロウ]
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、ハーヴァード大学客員研究員、東京大学教養学部専任講師をへて、現在日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。専門はナボコフ研究、翻訳研究、比較文学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
春ドーナツ
amanon
ひろゆき
籠り虚院蝉