イスラーム神学

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  • サイズ B6判/ページ数 518p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861825705
  • NDC分類 167.1
  • Cコード C0014

内容説明

聖典『クルアーン(コーラン)』とイスラーム法学をより深く理解し、イスラームとは何か?を根本的に知るためには、「ムスリムは何を信じているのか?」に答える、イスラーム神学を学ばなければいけない。日本で、唯一の「イスラーム神学」本格的入門書。最重要古典の一つ『ナサフィー信条』の全訳と詳解を収録。欧米・日本で少数派のムスリムが社会と共生するために必要となる「ムスリム・マイノリティのためのイスラーム法学と神学」を付す。

目次

第1部 スンナ派概論(スンナ派正統神学派;「異端」の諸派)
第2部 スンナ派の信条―ナサフィー『信条』訳解(ナサフィー『信条』本文;ナサフィー『信条』訳解)
附録 ムスリム・マイノリティのためのイスラーム法学と神学

著者等紹介

松山洋平[マツヤマヨウヘイ]
1984年静岡市生まれ。東京外国語大学外国語学部(アラビア語専攻)卒業。同大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、東京大学東洋文化研究所・日本学術振興会特別研究員PD。日本ムスリム協会理事、同協会青年部事務統括。名古屋外国語大学非常勤講師。同志社大学一神教学際研究センターリサーチフェロー。専門はイスラーム思想史、イスラーム神学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Koning

29
イスラーム神学とりわけスンナ派(イスラーム正当信条を謂する立場)としてアシュアリー学派、マートゥリーディー学派そして「ハディースの徒(伝統主義学派)」を軸に相違点やそれ以外の立場のそれもざっと紹介。アシュアリー学派やマートゥリーディー学派に対してサラフィー主義などサウジの影響下で勃興してきたハディースの徒(最極端がイスラーム国など)の立ち位置を知るには良かったと思う。これら主流派から見て異端視される各派の紹介もあり、またシーア派をなぜ異端扱いするのか?ということも書かれる。(続く)2016/06/19

14
今まではイスラム教はなぜその状況に陥ったのか、その宗教の発生はどのようだったのかを焦点に当ててばかりいた。これはより踏み込んだ内容で、日本でイスラーム信仰をこれほど分かりやすく書いた本はないのではないか。最大派閥のスンナ派に焦点を当て、さらにスンナ派内部の三つの派閥を詳述し対立点もきちんと記述している。その上でナサフィー信条を訳出し、各派閥の立場を踏まえて訳解してくれている。これほど分かりやすくスンナの信条を説明してくれるとは。一歩踏み込んでイスラームを知りたい人におすすめ。ただし神学であることを忘れずに2016/06/21

kenitirokikuti

7
3つの神学的潮流(アシュアリー学派、マートゥリーディ学派、「ハディースの徒」)、そしてスンナ派の四つの法学派(ハナフィー学派、シャーフィイー学派、マーリキー学派、ハンバリー学派)について概説あり▲巻末付録に「マイノリティ神学」について小論。これは非ムスリム国で生きるムスリムのための神学。平たくいうと、ハンバリー学派≒「ハディースの徒」は直に啓示(クルアーンとハディース)を参照する傾向。歴史的には少数だったが、現代はサウジアラビアのせいで有力に。▲しかし、本書のメインは長大なナサフィー『信条』訳解。2018/02/24

牛タン

2
足掛け3年くらいで読み終えた。知識ほぼゼロでも読める唯一の?イスラーム神学の本。面白い箇所もあるにはあるが、新進気鋭の研究者ですらイスラーム神学とか法学とかの性格上結局はいろんな学説の紹介に尽きてしまうんだなと残念な気持ちになった。全体として平易なことばで書かれてはいるものの、ところどころ読みづらい箇所があった。2019/12/22

川野

1
主にスンナ派神学を解説した書。二部構成となっており、第1部はスンナ派神学内の各潮流や各々の特徴、「異端」(シーア派を含む)への態度について。第2部ではナサフィーの『信条』に沿って、スンナ派神学の綱要を逐次解説。  用語解説が付されているものの、イスラームについてある程度の知識をもっていることが前提として記されている。私には第2部の内容を理解するのが難しいため、今回は読み飛ばすことにした。  日本におけるイスラームについては、附録の「ムスリム・マイノリティのためのイスラーム法学と神学」が参考になった。2023/04/12

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