“資本論”第2巻・第3巻入門

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  • サイズ B6判/ページ数 544p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861825699
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0033

内容説明

“第2巻”にこそグローバル経済を読み解く鍵がある。世界的ベストセラー。

目次

マルクスの方法と『資本論』第二巻・第三巻
資本の循環―“第二巻”第一~三章
資本循環の三つの図式と資本の流れの連続性―“第二巻”第四~六章
固定資本の問題―“第二巻”第七~一一章
商人資本―“第三巻”第一六~二〇章
利子、信用、金融―“第三巻”第二一~二六章
信用制度に関するマルクスの見解―“第三巻”第二七~三七章
信用の役割と銀行制度―“第三巻”第二七章以降
資本の時間と空間―“第二巻”第一二~一四章
流通期間と回転期間―“第二巻”第一五~一七章
社会的総資本の再生産―“第二巻”第一八~二〇章
固定資本の問題と拡大再生産―“第二巻”第二〇~二一章
省察

著者等紹介

ハーヴェイ,デヴィッド[ハーヴェイ,デヴィッド] [Harvey,David]
1935年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学より博士号取得。ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在、ニューヨーク市立大学教授(Distinguished Professor)。専攻:経済地理学。現在、論文が引用されることが、世界で最も多い地理学者である。2005年刊行の『新自由主義』は高い評価を得るとともに、アカデミズムを超えて話題となり世界的ベストセラーとなった。また同年、韓国で首都機能移転のため新たな都市“世宗”が建設されることになったが、その都市デザイン選定の審査委員会の共同議長を務めている

森田成也[モリタセイヤ]
国学院大学非常勤講師

中村好孝[ナカムラヨシタカ]
滋賀県立大学人間文化学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mt. G

2
「入門」を超えた刺激的な読解。「第3巻の一部を第2巻の文脈に組み込んだ」(p19)ことで、解説書というよりも、ハーヴェイの独立した著作として読める。(よって叙述の進め方が前著『〈資本論〉入門』と大きくことなるので注意。)第3巻の中でもっとも錯綜した箇所である「信用」に関する断片的な記述を軸に展開した読みは非常に成功しており、「かなり退屈な書物」(p21)である第2巻が精彩を放ってくる。なお、「剰余価値の実現」問題(剰余を吸収する需要がどこからやってくるか)が中心的テーマの一つなので意識すると理解しやすい。2016/02/29

トキ

1
第7章まで読了。さしあたり、ここまでの内容で自分に必要なことは理解出来た。資本論の入門書の類いは第一巻に周知し過ぎて、第二巻・第三巻を叙述的に丁寧に説明している文献は見当たらない。あるとしても、教科書的に体系化されすぎている。本書は今後も読み返したい。2021/07/17

歩き

1
去年読み終わってた。流通や金融、信用を射程に入れた現代的な読みの中でどのように第二巻、第3巻を読むのかというところ非常にわかりやすくまとまっていてよい。2018/08/14

roughfractus02

1
第3編の信用を第2編の流通と重ねて検討する際、著者は、交通様式をアップデートし、速度と量、そして生産物も変容する様を描き、流通を集中させる空間が都市化を徹底し、資本の実質的包摂である建造環境内で過剰な消費に目を向ける。そして流通が剰余価値を生まない以上、広大な商業建築に少ない労働力を酷使して利潤を得れば格差が拡大する結果を導き出す。流通を支える信用はその脆さより過剰に精緻化することで恐慌を生むだろう。この「一点世界」(スティーグリッツ)を目指す欲望が日々の嗜好に関わることが私とこの部屋において意識される。2017/02/13

tjZero

0
第1巻に比べて、無味乾燥と思われがちな『資本論』2&3巻から、豊かな鉱脈を掘り当てやすくしてくれる入門書。深い海底からレアアースを採掘するかのごとく、難解な大著の海を知識の源泉に変えてくれる。現代の世相や諸事情などと絡めて、大変わかり易い。2019/11/11

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