内容説明
若い頃過ごした川辺の町を再訪した一人の男。そこに待っていたのはかつて凍った夜道で車が滑り、亡くなった登世子の面影だった。忘却のかなたからその映像を呼び戻す交錯した声に、男の存在が揺らいでいく。
著者等紹介
村山りおん[ムラヤマリオン]
佐賀県生まれ。東京外国語大学フランス語科卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修了:博士(学術)。主な著作『石の花冠(第5回小島信夫文学賞受賞)』。研究書『メーテルランクとドビュッシー』、『ペローとラシーヌの「アルセスト論争」』(作品社・村山則子名)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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