内容説明
古代/中世の『オデュッセイア』、『アエネーイス』、『神曲』から近代の『ハムレット』、『クリスマス・キャロル』、そして現代の『灯台へ』、『若い芸術家の肖像』、『ユリシーズ』、『失われた時を求めて』に至るヨーロッパ文学史上の名作を繙き、そこに現れる死生観と時代思潮を、先行作品への引喩を手がかりに緻密に読み解く。
目次
第1部 古代・中世―来世のリアリティー(冥界への旅―『オデュッセイア』と『アエネーイス』;救いに至る旅―『神曲』;遠ざかる天国―ボッカッチョの二作品と『真珠』)
第2部 近代―現世重視への転換(未知の国となった来世―『ハムレット』;生の讃歌と死者への思い―『クリスマス・キャロル』)
第3部 現代―芸術は宗教に代わりうるか(来世なき死生観―『灯台へ』;死者への冒涜と愛―『若い芸術家の肖像』と『ユリシーズ』;癒やしと忘却―『失われた時を求めて』)
著者等紹介
道家英穂[ドウケヒデオ]
1958年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、専修大学文学部教授。専門、英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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