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内容説明
太陽王ルイ14世治世下の1674年、古代ギリシアのエウリピデス劇を下に初演されたキノー/リュリのトラジェディ・アン・ミュジック“アルセスト”。フランス・オペラ成立時期の当作品を巡り、シャルル・ペローたちオペラ擁護派(近代派)とラシーヌを始めとする古典劇擁護派(古代派)とによる論戦を、主題となったキイワードを軸に解明する。
目次
第1部 “アルセスト”上演まで(コルネイユと『プシシェ』;ペランとカンベールの“ポモーヌ”;「王立音楽アカデミー」設立とリュリ;キノーについて)
第2部 「アルセスト論争」1―ペローによる『アルセスト批評』(“アルセスト”の作品分析;『アルセスト批評』1―“アルセスト”上演を取り巻く状況;『アルセスト批評』2―本論の展開)
第3部 「アルセスト論争」2―ラシーヌの批判とペローの反駁(『イフィジェニー』上演;『イフィジェニー』「序」におけるラシーヌのオペラ批判;ペローの反駁と「アルセスト論争」の纏め;ペローとラシーヌ/ボワローとの「新旧論争」およびアルミード)
著者等紹介
村山則子[ムラヤマノリコ]
佐賀県生まれ。東京外国語大学フランス語科卒。放送大学大学院修士課程修了・表象文化論の研究を行う。東京芸術大学音楽研究科修士課程および博士後期課程修了。音楽文芸の研究を行い学位取得・学術博士。また、村山りおんの筆名で詩や小説の創作を行う。小説『石の花冠(第5回小島信夫文学賞受賞)』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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