内容説明
亡命という経験は、彼らの映画に何をもたらしたのか。彼らの到来が、世界の映画に与えた変化とは何か。30年代にナチスから逃れたフリッツ・ラング、ダグラス・サーク、ロバート・シオドマク、50年代に赤狩りでアメリカを逐われたエドワード・ドミトリク、ジョン・ベリー、サイ・エンドフィールド、ジョゼフ・ロージー、60~70年代に共産圏東欧から亡命したミロス・フォアマン、ロマン・ポランスキー。その生涯と作品。
目次
第1部 ナチス・ドイツからの亡命(ヨーロッパとアメリカの葛藤―「文化」から「産業」へ;フリッツ・ラングとダグラス・サーク―メディアとしての映画作家;ロバート・シオドマク―逆境こそわが故郷)
第2部 反共アメリカからの亡命(アメリカとヨーロッパの葛藤―「産業」から「文化」へ;エドワード・ドミトリク―生き埋めの男;ジョン・ベリーとサイ・エンドフィールド―亡命の二重の意味;ジョゼフ・ロージー―オールタイム・エグザイル)
第3部 共産圏東欧からの亡命(映画の世界的平準化;ミロス・フォアマン―世界的な「新しい波」に乗って;ロマン・ポランスキー―「亡命」の新たな意味に向けて)
著者等紹介
吉田広明[ヨシダヒロアキ]
1964年生まれ。映画評論家。アテネ・フランセ文化センターの連続講座「アナクロニズムの会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件