誕生日

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861824036
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

過去でありながら、未来でもある混沌の現在―螺旋状の時間。家であり、町であり、一つの世界である場所―流転する空間。自分自身であり、同時に他の誰もである存在―互換しうる私。目眩めく迷宮の小説。『アウラ』をも凌駕する、メキシコの文豪による神妙の傑作。

著者等紹介

フエンテス,カルロス[フエンテス,カルロス][Fuentes,Carlos]
1928年メキシコ生まれ。ラテンアメリカ文学を代表する小説家であり、批評家。2012年5月15日逝去

八重樫克彦[ヤエガシカツヒコ]
1968年岩手県生まれ。ラテン音楽との出会いをきっかけに、長年、中南米やスペインで暮らし、語学・音楽・文学などを学ぶ。現在は翻訳業に従事

八重樫由貴子[ヤエガシユキコ]
1967年奈良県生まれ。横浜国立大学教育学部卒。12年間の教員生活を経て、夫・克彦とともに翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

41
厚いカーテンで仕切られた迷宮をさまよっているよう。壁に囲まれた、闇に沈んだような家で見たものは何だったのでしょう。少年(=男・老人)と女と男、三位一体の彼らと、女の語る断片的な過去、老人の口から漏れる真理。彼らを通して垣間見たように思う矛盾した世界の秘密、転生しない魂の有限性と「魂によってとこしえに繰り返され、受け継がれていく」世界の永遠性。あの場所はこの矛盾を「共存」させる、メビウスの輪のねじれた部分だったのか?最後は再び回りだす輪の上で、迷宮のなかを波紋のように漂い広がってゆく魅惑的な謎を思うばかり。2018/04/25

藤月はな(灯れ松明の火)

31
小賢しい子供と望まれない誕生日、相手に動物あるいは道具のように扱われるセックス、子供を産むということへの嫌悪、・・・・で伏せられたと思わしき記述と時間軸と回想と現実が入り混じる構成によって導かれたのは前世の追体験や現世での反復によって閉じられてしまった円環的世界。そこでは立場が逆転し、全てを把握しているのが子供と女という不気味さがタイトルと相まって一層に際立っています。2013/04/29

長谷川透

27
解説には時間と空間の揺らぎばかり言及されているが、それらは2次的なものに過ぎないと思う。この小説の中で揺らぐのは語り手の「わたし」であり、その存在である。時間と空間の絶対的な尺が、この小説の中で存在しない。だから、揺らぐ視点から眺める時空は、次第にそれが本来備えている秩序を失っていく。『誕生日』という何ともほのぼのとした題名であるが、内容は説明し難く非常に難解だ。秩序を失ったこの小説の時空の中で終始翻弄される始末だった。語り手(視点)に続き、読者の視点まで揺らぐものだからこの小説は本当に掴みどころがない。2012/09/24

けいと

17
幻想小説家と思いきや哲学的、宗教的な一冊。この世と自分、老いゆくのは自分のほうだけ「だから人は自分の魂を哀れんでくれる神々という存在を創り出したのだろう」誕生と死という圧倒的に孤独な体験。 そういえば娘を出産したその日の夜、人は死ぬんだなと強く感じたことを思い出した。2012/12/06

鷹図

16
あらゆる時空間の出来事が、生起しては断ち切られる。それら断片が繋ぎ合わさり、一つのモニュメントが構築される、という仕掛け。その断片を一つ一つ拾い上げるのも、繋がりに意味を見出だすのも良し、ではあるけど、断片に分かりやすいストーリー性がない分、結構キツイ。そもそもこのモニュメント自体に、解体の労苦に見合った芸術的強度があるかと言うと……いや、あるんでしょうけども……。解説は規格外に厚く、そして何とも「いかがわしい」。ここまで感想の書く気が湧いてこない小説も珍しいが、退屈な本というわけではないので悪しからず。2013/04/29

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