内容説明
中之島病院を舞台にした、今より幸せな気持ちになれる、ハートフルな物語。立派な人も、誇れるところのない人も、泣いて、笑って、心の温度が2℃あがります。仏教のふたつの教え「空」と「因縁」など、新しい発見がいっぱいつまった、今こそ日本のみんなに読んでもらいたい一冊。
著者等紹介
山口康弘[ヤマグチヤスヒロ]
1964年、奈良県明日香村生まれ。早稲田大学社会科学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペペン
1
とってもいい本です。涙が出ました。 2017/03/06
つんたお
1
大阪のとある病院を舞台に繰り広げられる物語。 患者同士のあたたかな交流、励まし合い、気遣いあう姿に心がほっこりします。 私自身も長い入院の経験があるので、この小説の中の穏やかでやさしく流れる病棟の時間は、とても懐かしいものでした。登場人物は病を通して、さまざまなことを考え、学んでいきます。私もこの小説の中の人と一緒に生きることの意味を考えました。悪い人が一人も出てこない小説。装丁もとても素敵です。2017/02/14
kaoruko
0
偶然、手にした本。 でも、よかったです。 とても心が優しい気分になる本でした。 小説の舞台は、基本的には、病院。 それもかなり、重症とも思える人たち。 でも、生きるということに真剣で、死に対しても真剣で・・・・・・。 前を向いている小説です。 2012/06/18
にいけいぱぱ
0
入院して同室になっている3人のそれぞれの思いがつづられている。病気になって弱気になったところでどうやって病気と向き合うか、自分の内面と他人から見られている外ずらとがうまく描かれていておもしろい。特に種田さんのギャップが他人事とは思えない感じでした。元気が一番だけど病気になっても周りが支えてくれていることを忘れちゃいけないね。2012/06/23