内容説明
18世紀末の社交界を震撼させたスキャンダラスなセレブにして高名な女流文人の波瀾万丈の生涯。尋常ならざる美貌と文学的才能に恵まれた希有な女性の波瀾万丈の生涯をよみがえらせ、詩人として再評価し文学史上に位置づける。
目次
第1部 女優(「嵐の晩に」;若き乙女、世に出る;ウェールズ;不義;債務者監獄;ドルーリー・レイン劇場;引く手あまたの女)
第2部 有名人(フロリゼルとパーディタ;まことに公然たる情事;恋敵たち;恐喝;パーディタとマリー・アントワネット;アトリエでの出会い;趣味を司る女祭司;ドーヴァーへの追跡;政治)
第3部 女流文学者(亡命;ラウラ・マリア;阿片;作家;無名の人;急進派;フェミニスト;リリカル・テイルズ;「小さくとも輝かしい仲間」)
著者等紹介
バーン,ポーラ[バーン,ポーラ][Byrne,Paula]
1967年、イギリス北西部の港湾都市バーケンヘッドに、労働者階級の大家族の三女として生まれる。カレッジで英語と神学を学んだ後、グラマー・スクールや公立カレッジで教え、リヴァプール大学で英文学の修士号と博士号を取得する。その後作家として文筆活動を開始。『パーディタ―メアリ・ロビンソンの生涯』(2005年)で、『サンデイ・タイムズ』紙のベストセラー上位一〇作に選ばれ、権威あるサミュエル・ジョンソン賞の候補にもなった
桑子利男[クワコトシオ]
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学教育学部教授
時実早苗[トキザネサナエ]
東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。筑波大学文学博士。千葉大学文学部教授
正岡和恵[マサオカカズエ]
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。成蹊大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。