内容説明
ヨーロッパとは何か。紀元前5世紀から20世紀まで、ヨーロッパに堆積された先入観、紋切型、思い込みを再検討する。紋切型にも真実は存在する。形容詞によるイメージ百科。
目次
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架空の〔ほか〕
著者等紹介
ドゥテュランス,パスカル[ドゥテュランス,パスカル][Dethurens,Pascal]
1965年生まれ。パリ高等師範学校卒。ストラスブール大学文学部教授。同大学比較文学研究科長及び「文学のヨーロッパ」研究所長
田中訓子[タナカクニコ]
早稲田大学大学院修士課程修了。青山学院大学大学院博士課程単位取得満期退学。青山学院大学講師。フランシス・ポンジュ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shin
9
図書館本。タイトルの通り辞典の形式で〈ヨーロッパ〉を形容・象徴する言葉と引用を蒐集したちょっぴりスノッブな本。ある意味、とてもヨーロッパ的。〈地獄の〉や〈創意に富む〉といった形容詞にヨーロッパが辿った歴史の陰陽の濃さを思い、〈カフカ的な〉〈モーツァルト的な〉といった形容詞?にその文化的時間の積み重ねを感じる。非・ヨーロッパ人からすると〈自己陶酔的な〉という言葉を付け加えたくなるのだけれど。2013/03/09
鳩羽
0
さまざまな形容詞から、ヨーロッパへの紋切型なイメージを辞典風に記した本。時に懐疑的に、時に愛情を持って鼓舞するかのように、ヨーロッパの文学や思想書から適切な文章を引用する。順番に読んでいても雑多なヨーロッパのイメージに酔いそうになったが、気になる単語から気の向くまま読むと楽しそうだ。2011/08/23




