内容説明
1954‐75。『ゴジラ』から『メカゴジラの逆襲』にいたる昭和期ゴジラ・シリーズ15作は、いかなる音楽に彩られていたのか。作曲家たちへの懇切な取材と徹底的な作品の読解をもとにその全貌を解析し、それらが生み出された同時代日本の諸相をも見はるかす、渾身の長篇評論。
目次
序章 『ゴジラ』とゴジラの誕生
第1章 ゴジラ映画黎明期の音楽形態―『ゴジラ』、『ゴジラの逆襲』
第2章 伊福部ゴジラ映画音楽の確立―『キングコング対ゴジラ』、『モスラ対ゴジラ』
第3章 伊福部ゴジラ映画音楽の展開―『三大怪獣地球最大の決戦』、『怪獣大戦争』、『怪獣総進撃』
第4章 佐藤ゴジラ映画音楽の一時代―『ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘』、『怪獣島の決戦ゴジラの息子』
第5章 一九七〇年代初期のゴジラ映画音楽―『ゴジラ ミニラ ガバラオール怪獣大進撃』、『ゴジラ対ヘドラ』
第6章 “僕らのゴジラ”を彩った音楽群―『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』、『ゴジラ対メガロ』
第7章 昭和ゴジラ映画を締め括った音楽群―『ゴジラ対メカゴジラ』、『メカゴジラの逆襲』
著者等紹介
小林淳[コバヤシアツシ]
1958年、東京都生まれ。映画音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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森川誠太郎
5
ゴジラを知ったのは幼少の頃。友人宅のテレビに何気なく写っていたゴジラを見ていつの間にか夢中になっていた記憶がある。今では世界的にも有名になったゴジラはあの映像とあの音楽の迫力さが世界も認めたのではないだろうか。個人的な見解だが、伊福部昭は元祖映画音楽の巨匠だと思う。1954年にゴジラが誕生してからメインテーマが一度も変わってないしあれほど重厚感のある音を当時から作り上げたのは見事すぎる。本書では映画製作秘話や時代背景、諷刺、風俗的なこと書いてある。日本はゴジラという怪物を作ってしまったのだ。2013/09/14
メルセ・ひすい
3
14-08 赤14-10 円谷特撮=ゴジラですよね…イエイエそれは素人 総合芸術です。。で…世界のゴジラなる所以、そしてまたまた近々新ゴジラが米国で盛り上がりつつあるんです。この書では映画がスクリーン上に映り音が画面から劇場のスピーカーから流れてくる状態、これらが合体して映画劇場の雰囲気をゴジラ化に酔わす昭和ゴジラの論考です。「ゴジラ」から「メカゴジラの逆襲」に至る昭和期ゴジラシリーズ15作は、いかなる音楽に彩られていたのか。作曲家たちへの取材と作品の読解を基に全貌を解析し、生み出された時代を読む。2010/10/23
K・ITO
0
ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ… レドシ レドシ レドシラシドレドシ レドシ レドシラシドレドシ…2017/01/09
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