内容説明
ロマン・ロラン、サン=テグジュペリ、ランボーなど、文学者の生誕地や作品の舞台となったゆかりの地を訪れ、彼らを生んだ土地の風土、そこに暮らす質朴な人びととのふれあいをやさしく綴る、詩情豊かなフランス文学紀行。各地へのアクセスガイド付。
目次
序章 木苺の村―ラトゥール・ド・キャロル
第1章 遠い村―シャルル・ルイ・フィリップ『母への手紙』の村
第2章 かさねとは―エクトル・マロ『家なき子』のシャバノン村
第3章 夕顔―ロマン・ロラン『魅せられたる魂』のクラムシーの町
第4章 中山道のレストラン―ヴェルコール『海の沈黙』の若者
第5章 海べのホテルにて―『パトリス・ベルジュロン詩集』
第6章 丘の上の町―ジャン・ジオノ『木を植えた男』の町
第7章 白い大理石の飛行士―サン=テグジュペリ『星の王子さま』の街
第8章 風車の丘―アルフォンス・ドーデー『風車小屋だより』より「星」
第9章 ラキュイーユ村にて―アルフォンス・ドーデー『風車小屋だより』より「二軒の宿屋」
第10章 国境の町にて―アルチュール・ランボーの生まれた町
著者等紹介
西出真一郎[ニシデシンイチロウ]
1935年、三重県生まれ。58年、三重大学教育学部卒業。以後三重県内の高等学校の国語科教諭をつとめ、96年定年退職。爾来、国内とフランスの各地に主として徒歩の旅をつづけている。詩誌「石の詩」(渡辺正也主宰)同人。狩俳句会(鷹羽狩行主宰)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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belle
7
世界遺産関係の本を図書館で探していて地理の棚で巡り合った本。こういう出会いは久しぶりだ。フランスの町や村を文学散歩しながら、自身の子供時代や異国での人とのふれあいが絡む。道で迷うというより、記憶がゆらゆらしてる感じが迷子かしら。私が懐かしく好きだと思う本に触れられていて心地よく読み終えた。2017/09/18
ワッピー
1
文学ゆかりの地探訪記というのは、案内者に共感できないと読者にはひどくつらいことになるのですが、著者がそこを訪ねるに至った過去のいきさつや幼いころの思い出がさりげなく挟まれていて、つかず離れずの程よい距離感で楽しめました。「星明りの村」「驢馬のいる村」も読みたいと感じています。2012/04/23
ヒラタ
0
良いなぁ~ 一つの章又次の章と 毎日少しずつ読みました。 はじめてきく作家の方の作品も著者の経験と一緒に読むと 親近感がわきました。2017/05/25
伊室茨
0
一言申し上げるとこれは最初から最後までフランスです!!(いや、タイトル見りゃわかるって)最初に手に取ったときには『これはフランス文学集だ』と思い買ってみたら・・・実はフランス文学の作者のゆかりの地を旅した紀行文だったのに早合点してしまいました。(オイッ)ちなみに発見は色々とありましたよ!!例えば『星の王子様』の作者は名門の家に生まれながらも機械いじりに没頭し、ついにはフランス軍の偵察飛行隊に入り1944年の7月31日に偵察中に死んだことに驚きました。これからも文学を読んでいきたいです。2010/09/03
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