モスクワ攻防戦―20世紀を決した史上最大の戦闘

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モスクワ攻防戦―20世紀を決した史上最大の戦闘

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  • サイズ A5判/ページ数 477p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861822834
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0022

内容説明

独ソ戦の勝敗を決し、20世紀の歴史を決する史上最大の戦いとなった“モスクワ攻防戦”。700万人が戦闘に参加し、250万人が犠牲となった。しかし、この死闘の全貌は、旧ソ連が機密事項にしたため、秘密のベールに包まれてきた。本書は、近年公開されたソ連時代の公記録保管所の資料、生存者・ソ連軍上層部・政府高官の子弟などの証言、西洋諸国の外交官や特派員の報告書などの膨大な新資料によって、初めてその全容と真相を明らかにしたものである。ヒトラー、スターリンという二人の独裁者の野望と孤独と愚かさ…。それに振り回されるチャーチル、ルーズベルト。そして、勝敗を左右するスパイ・ゾルゲの日本情報…。本書は、20世紀を決した“歴史と人間のドラマ”を初めて描いた叙事詩である。

目次

二〇世紀を決した、知られざる最大の激戦
開戦前夜―二人の独裁者
奇襲、開戦、反撃
粛清の代償
ヒトラーとその将軍たち
陥落目前
欺瞞の同盟―西側連合国とソヴィエト連邦
一九四一年一〇月、混乱を極めるモスクワ
破壊活動家、曲芸師、スパイ
革命記念日―戦争の転換点
一九四一年一一月、生き残りをかけた戦い
戦後の世界秩序構想
あまりにも犠牲を出しすぎた勝利

著者等紹介

ナゴルスキ,アンドリュー[ナゴルスキ,アンドリュー][Nagorski,Andrew]
アメリカのジャーナリスト・作家。1973年、『ニューズウイーク』誌の記者となり、モスクワ、ローマ、ボン、ワルシャワ、ベルリンの支局長を歴任。現在は、ニューヨークのシンクタンク「東西研究所」の副所長兼広報部長として活躍するかたわら、『ニューズウイーク』誌に論評や解説記事の執筆を続けている。「アメリカ海外特派員クラブ(OPC)」の「OPC賞」を3回受賞し、2009年には、1980年代のポーランド民主化への協力の功績によって、ポーランドが新設した「Bene Merito賞」の最初の受賞者となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

57
概要は知っていたが、詳細な戦史は初めて読んだ。スターリンが当初ドイツの侵攻を信じず防戦が後手に回ったこと、ヒトラーが南部の食糧資源に目がくらんで戦力分散をしたこと、そしてソ連の降伏を認めずひたすら人海戦術に頼ったことなど、これだけ詳細に書かれると正直読むのもつらくなる面があった。著者は両指導者のプロバガンダについてもかなり書いており、また興味深かったのはモスクワの危機が去りつつあったときのイーデンとのやりとり。ちらっとジューコフ自身のノモンハンでの人海戦術についても出ていたり。あまりに人が死にすぎている。2025/03/10

Willie the Wildcat

50
最後の砦。高尚な視点で問えば、戦争を通した人間ドラマ。人間不信による恐れ。過信vs.不信の決着。米英を手玉に取ったスターリンの胆力を認めざるを得ない。印象的なのが、独裁政権の中でヴャジマの戦いに関する報道姿勢。光るなぁ、これ。一方、「両雄並び立たず」が皮肉に聞こえる詰めの甘さ。泣くのは、常に兵士を含めた国民。特に、絞首刑にされたソ連市民の写真は壮絶。これも戦争の現実・・・で片付けてはダメだろう。それにしても、モスクワを離れないスターリンの英断の根底に何が?単なる結果論ではない印象。2016/07/13

MUNEKAZ

17
独ソ戦の最初の山場、モスクワ攻防戦を描いたノンフィクション。ヒトラーとスターリンを中心に据え、2人の独裁者が犯した誤算や逡巡、慢心が多くの人々を死地に追いやる愚行に繋がっていったかを描く。全体としてソ連側に生存者のインタビューや証言が多く、情感豊かに描かれている(逆にドイツ側は将軍たちの回想録の引用が大半で少々平板か)。また独ソ開戦時の日米英の動きにも章を割いており、モスクワを巡る死闘の歴史的な意義を強調している。これでもかと地獄が見られる内容なのだが、まだこれが独ソ戦の始まりに過ぎないことが恐ろしい。2020/12/13

駄目男

16
私はナチスドイツが必ずしも負けた方が良かったと考える者ではありません。がしかし、ソ連が負ければ良かったと考えている訳でもありません。矛盾しているようですが、スターリンとヒトラーは天の配剤ともいうべき、同時代に現れた東西の怪物のような男で、ナチズムとスターリニズムの違いこそあれ、彼ら二人で数千万の人を殺したことは歴史上類例を見ないことです。歴史好きな私が尤も注目していることは、この二人が激突した民族戦争ですスラブ民族とゲルマン民族の絶滅戦争ほど興味を惹かれるものはありません。2022/01/27

funuu

15
モスクワ攻防戦は、第二世界大戦での最も重要な戦闘であったし、二つの軍隊の間で戦われた史上最大の戦闘でもあった。両軍合わせると、最高約700万人もの将兵がこの戦いに投入された。そのうち、戦死者、捕虜、行方不明者、病院に収容された重傷者は、合計250万人に達した。ドイツ側に比べ、ソ連側の損失ははるかに甚大だった。ロシア側の軍事記録によれば、戦死者、行方不明者、捕虜になった兵士合計95万8000人のソ連兵が「消えた」。ソ連兵の戦争捕虜の大半を、ドイツ軍は殺害した。93万8500人の戦傷者が病院に収容され、ソ連側2015/09/16

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