内容説明
独ソ戦の勝敗を決し、20世紀の歴史を決する史上最大の戦いとなった“モスクワ攻防戦”。700万人が戦闘に参加し、250万人が犠牲となった。しかし、この死闘の全貌は、旧ソ連が機密事項にしたため、秘密のベールに包まれてきた。本書は、近年公開されたソ連時代の公記録保管所の資料、生存者・ソ連軍上層部・政府高官の子弟などの証言、西洋諸国の外交官や特派員の報告書などの膨大な新資料によって、初めてその全容と真相を明らかにしたものである。ヒトラー、スターリンという二人の独裁者の野望と孤独と愚かさ…。それに振り回されるチャーチル、ルーズベルト。そして、勝敗を左右するスパイ・ゾルゲの日本情報…。本書は、20世紀を決した“歴史と人間のドラマ”を初めて描いた叙事詩である。
目次
二〇世紀を決した、知られざる最大の激戦
開戦前夜―二人の独裁者
奇襲、開戦、反撃
粛清の代償
ヒトラーとその将軍たち
陥落目前
欺瞞の同盟―西側連合国とソヴィエト連邦
一九四一年一〇月、混乱を極めるモスクワ
破壊活動家、曲芸師、スパイ
革命記念日―戦争の転換点
一九四一年一一月、生き残りをかけた戦い
戦後の世界秩序構想
あまりにも犠牲を出しすぎた勝利
著者等紹介
ナゴルスキ,アンドリュー[ナゴルスキ,アンドリュー][Nagorski,Andrew]
アメリカのジャーナリスト・作家。1973年、『ニューズウイーク』誌の記者となり、モスクワ、ローマ、ボン、ワルシャワ、ベルリンの支局長を歴任。現在は、ニューヨークのシンクタンク「東西研究所」の副所長兼広報部長として活躍するかたわら、『ニューズウイーク』誌に論評や解説記事の執筆を続けている。「アメリカ海外特派員クラブ(OPC)」の「OPC賞」を3回受賞し、2009年には、1980年代のポーランド民主化への協力の功績によって、ポーランドが新設した「Bene Merito賞」の最初の受賞者となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
Willie the Wildcat
MUNEKAZ
駄目男
funuu