内容説明
100年に1度の大恐慌、企業倒産ラッシュ、経営者の自殺。現代の世相をテーマとした社会派ミステリー長編エンターテインメント。
著者等紹介
今子正義[イマコマサヨシ]
1937年、広島市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。大映東京撮影所助監督兼シナリオライターとして活躍。映画、テレビなどのシナリオを書く。その後、損保全社出資の大手保険調査機関で管理・経営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tam_tam
5
図書館で何となく目について読んでみました。タイトルから、もっとホラーちっくな内容かと思ったんですが、割と普通のサスペンス小説です。巨額の事業保険にからむ事件の真相を、保険リサーチ会社の赤砂久里子が追っていく。意外性はなかったものの、結構楽しめました。オープニングの子供たちが、もっと本編で描かれた方が、人間ドラマに深みがでたんじゃないか?とは思います。2013/09/06
N.N.
4
次々に死亡していくハマオカ商事の役員達。その死に掛けられた保険金は三十億円以上―。主人公は保険の支払いが適正かを調べる調査員。そのあたりの裏事情も分かって興味深いです。ただ物語としては淡々と会話して淡々と人が死んでいく印象。これだけ人が死んでいるのに、登場人物の恐怖や動揺があまり感じられなかったのが気になりました。ところでトラックの運転手は誰?2015/11/21
山男777
4
母子でやる保険調査員の物語。不正に保険金を得る輩を調査し保険会社のお手伝いをする職業。自殺の場合3年の免責があるとか。事件の舞台天橋立、舟屋の伊根、観光に訪れたこともあり、事件の舞台が手に取るように分かり、興味深く読んだ。2015/05/27
ゆきまる
2
保険調査員の仕事はこんなにうまくいくのだろうか?いや、きっと小説だからうまくいっているのだ。きっと、実世界では苦労していると推察します。2015/11/23
かずぴー
2
皆さんこんにちは、かずぴーです。この本は保険金殺人を扱った本です、著者の今子さんは保険の調査会社にて管理運営をしていた経歴の持ち主、それを生かして他にもこういった本を出しているみたいです。経営が立ちいかなくなった会社の関係者が次々と不審な死を遂げていきます、かけられている金額は…ビックリですけど数十億。年の支払いも当然ですが数千万円でケタが違いますね〜そういった死を調査する人がいたのは知りませんでした、探偵みたいですけど報酬はこっちのが多そう?色んな職があるんですなー。2014/11/27