内容説明
同窓会出席のため、久しぶりに戻った郷里で遭遇した父親の殺人事件。元兵士の夫を拳銃自殺で喪った過去を持つ女を翻弄する、苛烈な運命。田舎町の因襲と警察署長の陰謀の壁に阻まれて、停滞し迷走する捜査。十五年の時を経て再会した男たちとの愛憎の桎梏に、絡めとられる女。亡き父の知られざる真の姿とは?そして、像を結ばぬ犯人の正体は。
著者等紹介
ウィルソン,ロブリー[ウィルソン,ロブリー][Wilson,Robley]
1930年、メイン州ブランズウィック生まれ。1963年からノーザン・アイオワ大学英語学科で教鞭をとる。そのかたわら1976年からThe North American Review誌の編集者をつとめる。職務の合間をぬって、短篇や詩の作家として活躍。短篇集Dancing for Men(Univ. of Pittsburgh,1983)でドルー・ヘインズ文学賞、詩集Kingdom of the Ordinary(Univ. of Pittsburgh,1987)でアグネス・リンチ・スターレット賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
17
うーん、訳なのか何か知らないけど下品な感じがして。捜査してる側のエレノアとストランドの間柄が。2019/03/12
AR読書記録
4
まあタイトルから予想すべきだったが一般的な犯罪ミステリーではなかった。そういう勢いで読まされてしまうけれども、最後まで読んですっきり、はしないよ。まあでも現実はそんなもんでも(でも、ね。これが現実そのものとも思わない)あろうし、あと背景にアメリカの国家・社会的トラウマ、病理のあるところが、作品社が出している所以でもあるのだろう。それにしてもひたすら真っ赤の装丁についても、自分の中での評価判断のポイントのひとつにしようと思ったけど、うーん。男性作家の女性の生理への解像度にも昔から疑問は感じている。2024/05/23
タカラ~ム
2
図書館の書棚でひと際目を惹いた赤い装丁に誘われて借りた本。内容はきわめてオーソドックスな警察小説だと思う。地元の名士でもある弁護士が惨殺され、娘が死体を発見する。地元警察と州の検察局から派遣された捜査官との間で生じる乖離。殺された弁護士の性癖に関する表沙汰にできない事情から警察は前科者の元ボクサーを容疑者として検挙する。しかし、真相は別のところにあった。という展開はありがちなパターン。ラストで被害者の娘が下す決断に若干の調和に対する否定があるかな?でも、以外という訳じゃない。2012/07/03
shizu
1
可も不可もなく、実際こーゆう日常ってあるかもなーと。もっと雑念も多くて仕方ないだろうし、綺麗な人でなく普通の容姿だろうし。
ムッシュ
0
★★★☆☆2009/05/30