内容説明
子を亡くした夫婦の断絶と和解、クリスマスの残酷な破局、森の樹木の命の営み、孤独な都会人の心理、戦争で夫を亡くした美しき老婆、伝説的カメラマンをめぐる謎、命を捨てる男と不安に苛まれる男…。現代韓国を代表する若手作家7人の、傑作短篇小説アンソロジー。
著者等紹介
安宇植[アンウシク]
1932年生まれ。文芸評論家、翻訳家、桜美林大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渡邊利道
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60年代生まれの韓国人作家のアンソロジー。夫婦の断絶や、フェミニズム文学、シニカルな都会もの、など叙情性と急速に進展する経済発展を意識的に組み合わせた少しぎこちない作品が目立つ。朝鮮戦争で夫を失った老婆が/について語るリフレインの美しい「夾竹桃の蔭に」成碩済が個人的にはベスト。2016/12/14
ちゅに
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すんなり読める作品と、読みにくい作品があった。日本語と韓国語は似ているけど、文章の書き方に大分違いがあるような気がする。2016/11/19
秋津
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面白かったけれど、翻訳に疑問を感じた。「誤訳?」と思われる部分、古臭い言い回しや不自然な文章が気になる。「菜食主義者」でも後半誤訳かな?と思う部分があったし。韓国の人が翻訳していることの限界を感じる。日本人が翻訳したものを読みたい。2011/09/08