道徳哲学講義

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861820946
  • NDC分類 150
  • Cコード C0010

内容説明

実践理性の優位を説きつつ徳の追求と幸福の追求の背反定立(アンチノミー)に逢着するカントの「道徳哲学」に対し、自由意志と深い洞察に基づく無限の限定否定を提起する『否定弁証法』「自由の章」への前哨。

目次

第1回講議(一九六三年五月七日)
第二回講義(一九六三年五月九日)
第三回講義(一九六三年五月十四日)
第四回講義(一九六三年五月十六日)
第五回講義(一九六三年五月二十八日)
第六回講義(一九六三年五月三十日)
第七回講義(一九六三年六月十八日)
第八回講義(一九六三年六月二十日)
第九回講義(一九六三年六月二十七日)
第十回講義(一九六三年七月二日)
第十一回講義(一九六三年七月四日)
第十二回講義(一九六三年七月九日)
第十三回講義(一九六三年七月十一日)
第十四回講義(一九六三年七月十六日)
第十五回講義(一九六三年七月十八日)
第十六回講義(一九六三年七月二十三日)
第十七回講義(一九六三年七月二十五日)

著者等紹介

船戸満之[フナトミツユキ]
1935年、東京生まれ。東京大学独文科卒業。獨協大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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またの名

9
「狂った社会を如何に生きるか!」とか問うてるけど、アドルノの作曲の方がよほど狂ってる(アンチ現代音楽)。モダニズムを生きた思想家のカント読解は、ポストモダンのように全面的に過去の「偉大な哲学」を否定するのでもなく、しかしそのオプティミズムやブルジョア志向といった看過できない矛盾も取り上げながら、より現代的意義を持つニーチェやフロイトに対比させる。いち早くフランス構造主義に反応していたことが知られるだけあって、実存主義への非難や作者の死の先取りみたいな余談があったりして、それを読める講義録は面白い。2014/06/03

左手爆弾

0
基本的にカントの『道徳形而上学原論』と『実践理性批判』の読解を扱っている。その前後に「道徳哲学とは何か?」という問題と、「狂った社会の中で正しく生きることはできるか?」という問題が扱われる。前者については、細かく語源にまで遡って紹介したこと、後者についてはカント〜ドイツ観念論の道徳哲学が持っていた「現実に対する無力感」をアドルノがどう読み直したのかという点で興味深い。カントをドイツではこんな風に論じるのか。2012/05/30

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